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小学校受験の基礎知識 vol5「関西エリアの私立学校の特徴③ 中学受験指導を行う私立小学校」

2023年03月03日

関西エリアの私立学校の特徴 ③

中学受験指導を行う私立小学校

前回のvol4「12年一貫教育・大学との連携教育」でご説明したように、ほとんどの私立小学校が、中学・高校、または大学まで併設しており、その特色を生かした一貫教育や連携教育を行っています。小学校卒業後の“行き先”も保証されています。

この進路保証と同時に、外部中学受験指導にも力を入れる学校が多いのも、関西エリアの特色であり、メリットです。私立小学校で学ぶ子どもは、卒業後は併設中学に進むか、外部中学に進むか、進路選択の幅が広がります。小学校の時点で、まだ卒業後の進路を決められない、または決めたくない、いろいろな可能性を探りたいなど、考え方はそれぞれです。

明治に創立し、110年余の歴史を刻む兵庫県最古の私立小学校・須磨浦小学校では、併設中学·高校を置かず、伝統的にほぼ全員が中学受験をします。独自のカリキュラムで国語·算数を中心に授業時間数を他の私立校より多く確保。放課後や長期休暇中の補習、単元テストなども行い、さらに6年生の授業の一部は進学塾の馬渕教室の講師が担当します。例年難関私立中学に多く進学しています。

須磨浦小学校

須磨浦小学校

追手門学院小学校も進学指導に力を入れ、例年難関私立·国立中学校へ多く進学します。

2003年開校のはつしば学園小学校では、そんな現代家庭のさまざまなニーズに応えるシステムをとっています。卒業後の内部進学先として、初芝立命館、初芝富田林、初芝橋本の3つの中学校を用意。同時に習熟度別授業、中学進学対策ゼミなど外部中学受験にも対応し、例年難関私立中学校への合格者を出しています。

追手門学院小学校

追手門学院小学校

サントリー創業者・鳥井信治郎が中心となって創立した雲雀丘学園小学校では、漢字や計算の反復練習などに取り組む短時間学習「ひばりタイム」や、ノート指導など、きめ細かい指導により能力を開発し、自習習慣を身につけさせます。卒業後の進路は、併設の中学校のほか、例年卒業生の約6割が外部の難関私立·国立中学校に進学します。学校では卒業生の進学データの蓄積をもとに、志望校選びのアドバイスも行います。

城星学園小学校箕面自由学園小学校賢明学院小学校仁川学院小学校百合学院小学校など、さまざまなエリアで中学受験指導に力を入れる私立小学校があります。

雲雀丘学園小学校

雲雀丘学園小学校

次回のvol6では、引き続き「関西エリアの私立学校の特徴」として、”英語·国際教育、思考力 問題解決力の育成” をご紹介いたします。