箕面自由学園小学校
放課後も学びは続く。進化した「わくわくHOME」で、本物の体験を通して育む生きる力
「知識」と「体験」の両輪で、児童一人ひとりの可能性を広げる箕面自由学園小学校。児童が主体的に学び、仲間と協働しながら成長できるよう、「体験を通して学ぶ」ことを大切にしています。その学びは授業だけにとどまりません。放課後の時間も教育の一環と考え、さまざまな学びや体験の機会を提供しています。今回は、今年度より始まった「WAKUWAKU DEKIRU DAY(わくわくできるデー)」を通して、放課後学童保育「わくわくHOME」の魅力について学園の広報室長で「わくわくHOME」の責任者である吉永雅和先生に話を伺いました。
箕面自由学園小学校 広報室長 吉永雅和先生のお話
箕面自由学園小学校 広報室長 吉永雅和先生のお話
広報室長 吉永雅和先生
箕面自由学園小学校 広報室長 吉永雅和先生のお話
放課後も「やってみたい!」が広がる、わくわくHOME
児童が安心して過ごしながら、新たな学びや体験に出会える場所。それが放課後学童保育「わくわくHOME」です。19時まで利用できる預かり保育として、宿題のサポートはもちろん、自然体験や季節の行事など、多彩なプログラムを実施しています。定期利用だけでなく単発利用にも対応しており、低学年では約8割の児童が利用。長期休暇中も朝8時から開室し、働く保護者を支えながら、児童の放課後を豊かな時間へとつなげています。
今年6月には、小学校全体の児童数の増加に伴う校舎利用の見直しにより、わくわくHOMEは明るく快適な専用教室へ移転しました。宿題や遊びに加え、専用の庭で植物を育てたり、自然に触れたりすることもできます。また、新しい遊具を設置するなど設備を充実させました。
さらに今年度からは、自然体験や防災教育を専門とする「DEKIRU WORKS(できるワークス)」と連携した新プログラム「WAKUWAKU DEKIRU DAY(わくわくできるデー)」がスタートしました。専門家ならではの知識や経験を生かした体験活動を通して、児童の「やってみたい」という気持ちを育んでいます。
今年6月には、小学校全体の児童数の増加に伴う校舎利用の見直しにより、わくわくHOMEは明るく快適な専用教室へ移転しました。宿題や遊びに加え、専用の庭で植物を育てたり、自然に触れたりすることもできます。また、新しい遊具を設置するなど設備を充実させました。
さらに今年度からは、自然体験や防災教育を専門とする「DEKIRU WORKS(できるワークス)」と連携した新プログラム「WAKUWAKU DEKIRU DAY(わくわくできるデー)」がスタートしました。専門家ならではの知識や経験を生かした体験活動を通して、児童の「やってみたい」という気持ちを育んでいます。
専門家との連携で広がる、本格的な体験学習
「WAKUWAKU DEKIRU DAY(わくわくできるデー)」では、キャンプや防災をテーマに、児童が体験を通して学べる活動を定期的に実施しています。これまでには、キャンプ場で火起こしに挑戦するデイキャンプをはじめ、中庭でじっくり時間をかけて焼き上げるバームクーヘンづくりを実施。今後は、流しそうめんやウォーターサバイバルなど、家庭ではなかなか経験することが難しい体験も計画されています。
吉永先生は、「教職員だけでは準備や安全管理に時間がかかる活動も、専門家と連携することで、安全かつ質の高い体験を継続的に提供できるようになりました」と話します。
また、「保護者の方だけでは準備が難しい体験を、友達と一緒に楽しめることも魅力です。家族との体験とはまた違い、異学年で協力しながら活動することで、リーダーシップや周りを気遣う思いやりも自然と育まれていきます」と続けます。放課後だからこそできる特別な体験が、児童にとって楽しみの一つになっています。
吉永先生は、「教職員だけでは準備や安全管理に時間がかかる活動も、専門家と連携することで、安全かつ質の高い体験を継続的に提供できるようになりました」と話します。
また、「保護者の方だけでは準備が難しい体験を、友達と一緒に楽しめることも魅力です。家族との体験とはまた違い、異学年で協力しながら活動することで、リーダーシップや周りを気遣う思いやりも自然と育まれていきます」と続けます。放課後だからこそできる特別な体験が、児童にとって楽しみの一つになっています。
雨の日だからこそ学べた、防災を自分ごととして考える時間
今回の取材日当日は、本来予定していた飯盒炊飯が雨天のため、防災をテーマにした体験プログラムへと変更になりました。活動は、1〜4年生が混ざった縦割り班でスタートしました。実は、この班分けやリーダーは、事前に児童たち自身で話し合って決めたものだそうです。わくわくHOME担当の先生によると、「大人が決めた班だと、うまくいかなかった時に人のせいにしてしまいがちですが、自分たちで決めた班だからこそ、『自分たちでやり遂げよう』という責任感が生まれます」とのこと。こうした先生方の思いが、活動の随所に生かされていました。
まずはキャンプ用の椅子とテーブルの組み立てに挑戦します。活動の始まりに先生から伝えられた三つの約束は、 「挑戦すること」「協力すること」「感謝すること」。タイムアタック形式で始まった椅子づくりでは、完成した児童がまだ苦戦している友達のもとへ自然と駆け寄り、一緒に組み立てる姿が見られました。先生がすべて答えを教えるのではなく、必要な時だけヒントを伝え、自分たちで考えることを大切にしている様子が印象的でした。
まずはキャンプ用の椅子とテーブルの組み立てに挑戦します。活動の始まりに先生から伝えられた三つの約束は、 「挑戦すること」「協力すること」「感謝すること」。タイムアタック形式で始まった椅子づくりでは、完成した児童がまだ苦戦している友達のもとへ自然と駆け寄り、一緒に組み立てる姿が見られました。先生がすべて答えを教えるのではなく、必要な時だけヒントを伝え、自分たちで考えることを大切にしている様子が印象的でした。
続いて始まったのは、「災害が起きたら何に困るだろう?」という問いかけから始まる防災学習です。「水!」「電気!」「ガス!」「トイレ!」児童たちは次々に手を挙げ、思いつく限りの答えを口にしていきます。先生は「人は水がないと約3日で命に関わる」と伝え、水の大切さについて説明。その後、一人一本のペットボトルを使った節水体験が始まりました。最初はペットボトルの水をそのまま使って手洗いに挑戦。「こんなに減るんだ」「もうなくなっちゃった」と驚く児童たち。次に、ペットボトルの側面に小さな穴を開け、簡易蛇口を作って再び手を洗うと、同じように手を洗っても使う水の量が大きく違うことを実感していました。
「少し工夫するだけで、こんなに水を大切に使えるんだ」
体験を通して学ぶからこそ、防災の知識が児童自身の気付きへと変わっていく様子が伝わってきました。
「少し工夫するだけで、こんなに水を大切に使えるんだ」
体験を通して学ぶからこそ、防災の知識が児童自身の気付きへと変わっていく様子が伝わってきました。
仲間と考え、試行錯誤しながら学ぶ濾過体験
続いて行われたのは、「濾過」をテーマにした実験です。石や砂、炭、綿(ガーゼ)などの材料を使い、泥水をできるだけきれいにする濾過装置づくりに挑戦します。先生から用意された材料を前に、児童たちは班ごとに作戦会議を開始。「炭を先に入れた方がいいかな」「砂も必要じゃない?」と意見を出し合いながら、それぞれ異なる方法を考えていきます。「正解」は最初から教えられません。自分たちで考え、試していきます。完成した濾過装置に泥水を流してみると、「思ったよりきれいになった!」「まだ濁っているね」と班によって結果はさまざま。それぞれが材料を入れた順番や工夫した点を発表し合いました。お互いの結果を見比べながら、「もう一回やってみよう」「次は違う順番にしてみよう」と改善策を考え、再び実験に挑戦していました。
一度でうまくいかなくても、原因を考え、仲間と相談しながら次の方法を試す。その過程こそが、この活動の大切な学びです。答えを覚えるのではなく、自ら考え、挑戦し、振り返る。そんな探究的な学びが、自然と生まれていました。
一度でうまくいかなくても、原因を考え、仲間と相談しながら次の方法を試す。その過程こそが、この活動の大切な学びです。答えを覚えるのではなく、自ら考え、挑戦し、振り返る。そんな探究的な学びが、自然と生まれていました。
異学年だからこそ育まれる、協働する力
わくわくHOMEのもう一つの魅力は、異学年で活動する機会が多いことです。この日の活動も、1~4年生による縦割り班で行われました。異学年だからこそ生まれる学びがあります。組み立てが得意な児童が友達を手伝ったり、高学年が低学年へ優しく声をかけたりする姿が自然に見られました。一方で、下級生も積極的に意見を出し、班の一員として役割を果たしていました。
吉永先生は、「学校ではなかなか経験できない異学年でのチームビルディングが、わくわくHOMEならではの特色です」と話します。
協力して課題を解決する経験は、「できた!」という達成感だけでなく、「友達の役に立てた」という喜びにもつながります。こうした積み重ねが、自信や思いやり、そして協働する力を育んでいるのでしょう。
吉永先生は、「学校ではなかなか経験できない異学年でのチームビルディングが、わくわくHOMEならではの特色です」と話します。
協力して課題を解決する経験は、「できた!」という達成感だけでなく、「友達の役に立てた」という喜びにもつながります。こうした積み重ねが、自信や思いやり、そして協働する力を育んでいるのでしょう。
AI時代だからこそ、本物の体験を大切に
「AIが発展し、何でもすぐに答えが見つかる時代だからこそ、自分で体験することの価値はますます大きくなっています」と吉永先生。
学校で大切にしている「体験を通して学ぶ」という考え方は、放課後のわくわくHOMEにも広がっています。
平日の放課後だけでなく、長期休暇中には茶道の先生に来ていただき茶道体験をしたり、冬は餅つき、凧あげなど、日本の伝統文化に親しむ活動も実施。今後は川遊びや山登りなど、自然の中での体験も計画されています。
「働く保護者の方にとって、ご家庭だけでこうした体験を用意するのは簡単ではありません。だからこそ、学校として放課後も児童の成長を支えられる場所でありたいと考えています」
吉永先生のその言葉からは、預かり保育という枠を超え、一人ひとりの豊かな経験を支えたいという思いが伝わってきました。
学校で大切にしている「体験を通して学ぶ」という考え方は、放課後のわくわくHOMEにも広がっています。
平日の放課後だけでなく、長期休暇中には茶道の先生に来ていただき茶道体験をしたり、冬は餅つき、凧あげなど、日本の伝統文化に親しむ活動も実施。今後は川遊びや山登りなど、自然の中での体験も計画されています。
「働く保護者の方にとって、ご家庭だけでこうした体験を用意するのは簡単ではありません。だからこそ、学校として放課後も児童の成長を支えられる場所でありたいと考えています」
吉永先生のその言葉からは、預かり保育という枠を超え、一人ひとりの豊かな経験を支えたいという思いが伝わってきました。
学園全体で児童を育む、箕面自由学園ならではの温かな環境
わくわくHOMEを支えているのは、専任スタッフを中心に、小学校教員、本校の卒業生や教育学部で学ぶ大学生、高校生ボランティアなど、多くの学園関係者です。
複数のあたたかい目で児童の成長を見守っています。幼・小・中・高が同じキャンパスに集う箕面自由学園では、日頃から異世代が自然に関わり合える環境があります。運動会や学校行事では高校生が演奏やダンスで小学生を支え、小学生との交流活動も行われるなど、学園全体で児童を育てる風土が息づいています。
新しく生まれ変わった教室、専門家と連携した体験型プログラム、そして異学年や異世代との温かなつながり。わくわくHOMEは、児童にとって安心して過ごせる居場所であるとともに、「体験を通して学ぶ」という箕面自由学園小学校の教育を放課後にも体現する、もう一つの学びの場となっていました。
新しく生まれ変わった教室、専門家と連携した体験型プログラム、そして異学年や異世代との温かなつながり。わくわくHOMEは、児童にとって安心して過ごせる居場所であるとともに、「体験を通して学ぶ」という箕面自由学園小学校の教育を放課後にも体現する、もう一つの学びの場となっていました。
まとめ
取材を通して一貫して伝わってきたのは、吉永先生の「体験を通して学ぶこと」への強い思いでした。「AI時代だからこそ、自ら手を動かし、仲間と考え、挑戦する経験を大切にしたい」という言葉が非常に印象的でした。
実際に児童が活動しているところを見学した際、失敗しても笑顔で再挑戦し、学年を超えて自然に助け合う姿から、安心して過ごしているアットホームな様子がうかがえました。「放課後の預かり」という枠を超え、児童の成長を本気で支えようとする先生方の思いと、学園全体で児童たちを育む箕面自由学園らしさを強く感じた取材となりました。
実際に児童が活動しているところを見学した際、失敗しても笑顔で再挑戦し、学年を超えて自然に助け合う姿から、安心して過ごしているアットホームな様子がうかがえました。「放課後の預かり」という枠を超え、児童の成長を本気で支えようとする先生方の思いと、学園全体で児童たちを育む箕面自由学園らしさを強く感じた取材となりました。








