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2022年度の入試問題を分析! Vol.2

2022年09月16日

2022年度入試(2021年秋に実施)について、ジャック幼児教育研究所の吉岡俊樹先生に分析していただきました。

 
■5校以上で出題された全身を使う「じゃんけんゲーム」

2022年度で印象的だったのは、行動観察で出題された「じゃんけんゲーム」です。集団で行うじゃんけんですが、2022年度は全身を使うじゃんけんが5校以上で出ました。これほど複数の学校で同じようなテストが行われたことは、これまであまり聞いたことがありません。全身でポーズを決めるとなると、手のじゃんけんより動きが大きいので、後出しをするとすぐに発見できるメリットがあります。子どもたちは、前にいる先生を集中して見ているので、斜め後ろでチェックしている先生にまで注意を払えず、素の部分も出やすいでしょう。先生の側も、ルールを守れているかなどがチェックしやすいので、今後このタイプが増えてくるかもしれません。

■毎年出題される生活能力をみるテスト

紐結びや衣服の着脱、箸の持ち方、片付けや準備といった生活能力をみるテストは、入学してから必要になる力なので毎年出題されます。紐結びは、2022年度も多く出ました。紐なら使い捨てにできるので、コロナ禍でも出題しやすいです。蝶々結びのテストでは、エプロンの紐を後ろ手で結べるかをみる学校もあります。その際に、手慣れた感じの動作か、やっとできたという感じかは、先生が見ればわかります。紐の形状や材質によってできたりできなかったりすることもあるので、どのような紐でもできるようにしておきましょう。

■新しいタイプの行動観察

青山学院初等部で行われた「劇遊び」が、行動観察として非常に工夫されたテストでした。行動観察は協調性などをみるためのテストですが、子どもたちは、テストだとわかっていると、見られている意識を持ちながら行動します。ですから学校側としては、見られている意識をなくし、素が出せるようなテストを考えているのです。グループで配役から脚本まで考えて、実際に演じる「劇遊び」には、相談や制作など、あらゆる要素が含まれています。劇をするためには、ストーリーについてみんなで相談しなければなりませんし、劇に必要なものを自分たちで作らなければなりません。性格や行動パターン、生活習慣、友達との関わり方などが自然な形で出てきます。楽しいイベントに夢中になっていくにつれ、咄嗟の行動の中に普段の姿が現れ、よそ行きの顔ではいられなくなるテストです。

 
■将来の伸びしろを計る「アドベンチャー入試」

桐蔭学園小学校では、2022年度入試から「アドベンチャー入試」が導入されました。この入試では、「意欲的に活動することができる力」「ユニークな発想を形や言葉にすることができる力」「仲間とともに協力することができる力」を存分に発揮できるように工夫されています。ペーパーはなく、行動観察のみのテストです。一般的な入試では不合格となるような行動をとっても、この入試では合格できます。この入試で求めているのは、塾に通って受験勉強をしている子にはない発想や行動ができる子なのです。

 

 

■タブレットを活用したテスト

目黒星美学園小学校では、タブレットで答えさせるテストがありました。おそらく、小学校入試では初めてだと思います。個別形式で、先生がタブレットを見せて答えさせます。例えば、しりとりになるように絵を線で結びましょうというような問題を、タブレットに直接答えるのです。受験生が多い学校は、今後取り入れてくるかもしれません。タブレットを用いると、採点の効率化と正確性という点でメリットが大きいからです。子どもが書いた解答用紙の採点は手作業のため、とても時間がかかるものです。アプリと連動させて、見直しや集計、順位まで出せるようになれば、より速く、より正確に採点できるようになるでしょう。

 
●【ジャック幼児教育研究所】の詳細は こちら
 

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