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小学校受験とは
保護者に代わって幼児教室に聞きました!お受験に関する素朴な疑問 Vol.2「夫婦・親子のコミュニケーション」

2022年10月05日

今回は「夫婦・親子のコミュニケーション」をテーマに、理英会の宮内仁志先生にお話を聞きました。

 
Q.お受験に夫は乗り気ではありません。母親だけでも、準備はできますか?

宮内先生:お受験とは、ご家族が一緒に歩んで行くきっかけになるものだと考えています。ですから、ご夫婦が同じ方向に向かっていることが大切です。真剣に学校選びに取り組んでいくと、子どもだけでなく、親も様々な刺激を受けます。「お受験はたいへん」というマイナスのイメージだけでなく、プラスの面に目を向けて小学校受験のよさをわかってもらえるように、コミュニケーションを取っていくことが必要だと思います。

Q.教室に通っている家庭では、父親はどの程度参加していますか?

宮内先生:当会に通っているご家庭は、7割ぐらいが共働きです。ですから、土曜日に授業があるときは、半分以上の子どもがお父さんと一緒に来ます。子どもを教室に送り届ける時間を、子どもと過ごすための時間だと思っていただくとよいでしょう。コロナ禍でリモートでの打ち合わせが一般的になってきたので、当会の面談も三者で行うことが多くなりました。お父さんは職場の会議室からリモート参加するなど、以前より参加率が高くなっています。ご夫婦がどのような考え方でお受験に取り組んでいるかを知るためには、お父さんの考え方も聞かせていただきたいです。

 
Q.志望校に対する考えが夫婦で違うのですが、どうすればよいでしょうか?

宮内先生:家庭によっても違いますが、学校の情報はお父さんの方が多く持っている傾向があり、お父さんの方が客観的な学校選びをしているように感じます。そのような家庭では、お母さんが主観的な学校選びをしていると、意見がわかれてしまうかもしれません。まずは、広くいろいろな学校を知って、それぞれの良さを理解して、お子さんに合った学校選びができるように、夫婦間でコミュニケーションを取っていくことが大切だと思います。

Q.親が決めた志望校を、子どもにはどのように説明すればよいですか?

宮内先生:子どもにとっては、学校への「憧れ」がモチベーションになります。本人が「あの学校に行きたい」という気持ちになれば、自然と学習にも力が入ります。第一志望を決めるのは保護者だと思いますが、子どもには志望校は横並びにしておいた方がよいでしょう。

 
Q.面接では、親のどのようなところを見られるのでしょうか?

宮内先生:私立の面接は、「保護者を見れば子どもがわかる」という考えで行っていると思います。学校が望んでいるのは、入学後も教育を学校に任せきりにせずに、家庭でもしっかり教育できることです。ですから面接では、入学後も引き続き、家庭での教育もしっかりと行って、一緒に歩んで行きましょうという意思を保護者が持っているかを確認しています。

★今回のポイント★
お受験は、家族一丸となれるよい経験

「お受験は、家族一丸となって取り組むことができれば、とてもよい経験になります。親子はもちろん、夫婦間のコミュニケーションも大切です。家庭内で自然にコミュニケーションが取れていればうまく進めることができますし、それが根底にないと難しいでしょう。ホームクラスでの最後の授業では、保護者の皆さんに一言ずつ話してもらっています。まだ最後の受験前ですが、「家庭での教育の見直しができた」「家族一丸となって取り組めた」などのコメントが出てきて、やってきたことに誇りを持っていることが伝わります。お受験は、子どもの将来について真剣に考え、家族一丸となるきっかけになるのです」(宮内先生)

 
●取材協力:理英会
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      理英会 宮内仁志先生

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