賢明学院小学校
豊かな国語の力を育み、未来を拓く確かな英語の力を身につける。『言葉の学校』賢明学院の温かい学び
賢明学院は、幼稚園から高等学校までの一貫校です。閑静な住宅地に立地し落ち着いた学習環境に加え、駅から平坦な道のりで安心安全に通える周辺環境も魅力です。学院創立71年、67年の歴史を持つ小学校は長きにわたり地域に根ざした教育を提供してきました。特に『言葉の教育』を重視しており、豊かな国語力と、創立当初より力を入れている英語教育が大きな特徴です。特色ある教育内容について、校長の谷口晋哉先生と教頭の安達貞夫先生に詳しくお話を伺いました。
賢明学院小学校 校長 谷口晋哉先生・教頭 安達貞夫先生のお話
賢明学院小学校 校長 谷口晋哉先生・教頭 安達貞夫先生のお話

校長 谷口晋哉先生

教頭 安達貞夫先生
賢明学院小学校 校長 谷口先生・教頭 安達先生のお話
祈りと静けさの中で育む優しい心!賢明学院の原点
創立者・聖マリー・リヴィエは、1796年に賢明学院の母体となる『聖母奉献修道会』をフランスで設立されました。マリーの意思を引き継いだカナダのシスターたちが、戦後すぐに日本へ渡ってこられ、戦後の混乱の中にいる子どもたちのために学び舎を開かれたのが賢明学院です。カトリックのミッションスクールで、学校自体に漂う空気感・雰囲気そのものが特徴だと谷口校長先生はおっしゃいました。
「児童は、毎朝お祈りによって、調身・調息・調心、つまり心を落ち着かせてから一日が始まり、授業後にお祈りをして一日を振り返ります。様々な場面でお祈りや聖歌を唱えながら過ごすことで、自然と優しい心根が育まれています。自分を大切にするように、周りにいる人たちを大切にしましょう。家族を大切にするように、周りの人々を大切にしましょうといった奉仕の精神が、多くの児童に身についています。」
また、静寂の時間をとても大事にしており、学校全体に落ち着いた雰囲気が漂っているそうです。もちろん授業で討論など意見を交わす活発な面もありますが、メリハリをつけて学んでいる様子が多く見受けられると教えてくださいました。
「児童は、毎朝お祈りによって、調身・調息・調心、つまり心を落ち着かせてから一日が始まり、授業後にお祈りをして一日を振り返ります。様々な場面でお祈りや聖歌を唱えながら過ごすことで、自然と優しい心根が育まれています。自分を大切にするように、周りにいる人たちを大切にしましょう。家族を大切にするように、周りの人々を大切にしましょうといった奉仕の精神が、多くの児童に身についています。」
また、静寂の時間をとても大事にしており、学校全体に落ち着いた雰囲気が漂っているそうです。もちろん授業で討論など意見を交わす活発な面もありますが、メリハリをつけて学んでいる様子が多く見受けられると教えてくださいました。


言葉を育み、世界へ羽ばたく! 賢明学院の特色ある学び
『言葉の学校』と呼ばれるほど、国語教育を非常に大切にしており、自分の思いを『言葉』で表現するために、『読む・書く・話す・聞く』の四技能を重視しています。また、図書館教育も盛んで、児童数が現在約220名に対し、2万冊を超える蔵書があり、児童も保護者も日々活用しているそうです。図書館では、本を読むだけではなく、読んだ上でまとめ、振り返り、文字を書く、プレゼンテーションなどの指導も行われており、『言葉』に焦点を当てた取り組みが日々行われています。その成果もあり、毎年のように読書感想文で全国大会まで進出する児童がいるそうで、昨年度は毎日新聞社賞を受賞したそうです。その児童は合わせて学校賞も受賞されたそうで、長年継続してきた取り組みが評価され大変嬉しかったと谷口校長先生は話されました。

『言葉』という観点では英語教育においても大変有名な賢明学院。創立当初より力を入れている教科のひとつです。「カナダから来られたシスターたちが、コミュニケーションツールとして英語教育を大切にしてきました。昨今、外国語活動を取り入れている学校は多いですが、本校では創立時より小学校1年生から英語教育を行ってきました」と谷口校長先生はおっしゃいました。英語を使わない日がないほど、毎日のように英語を使っているそうです。具体的に、どのような英語教育がされているのでしょうか。1・2年生はネイティブの先生が指導し、基本的な会話で生きた英語をゲームなども交えて楽しく教えています。インターナショナルプリスクール(インター系の幼稚園)出身の子も、そうでない子も全員同じ教室で学んでいます。
「英語の全ての音が正確に耳から入ってくるのは10歳までと言われています。低学年のうちにレベル別指導を行うのではなく、ネイティブの教員はもちろん、同級生からもたくさんの英語を聞く事で、沢山の音を聞き分けることができ、話す時にも正しい発音で発話ができるように習熟度別でのクラス分けは、あえてしていません」と安達教頭先生はおっしゃいました。
3年生は、ネイティブ教員と日本人専科教員がT.T.(チーム・ティーチング)で授業を行います。文法・リーディング・ライティングなどに関しては日本人の専科教員がフォローすることで、より理解が深まり効果的だそうです。4・5・6年生では、英語専科の日本人教員が指導することで、さらに深く、中学校へ向けて学習が進んでいくそうです。
「本校の英語教育は大変注目されており、その取り組みを見に全国から視察に来られることが多いです。中でも、グローバルな視点と長年に渡って児童の英語教育に情熱を注ぎ、確かな実績を築き上げている英語科の中村直紀先生と反田任先生が在籍しております。豊富な経験を活かし指導しているので、全国の教育関係者からも注目を集めています」と谷口校長先生。 「民間企業であるECCが文部科学省の進める「AIの活用による英語教育強化事業」において取り組みを進め、そのモデル校として本校が指定を受けました。「英語教育×ICT教育という新たな発展に向けて日々前進し続けています」と安達教頭先生。
また、3年生~6年生まで、TOEFL Primary/Junior®テストを全員受験しており、1年間の学習を通して得た自分の到達度を知ることができます。英検とは違って不合格になることがなく、スコアが伸びたことが確認でき、モチベーションアップに繋がっています。併せて外国語の習熟度や運用能力を測る国際的な指標であるCEFRのレベルも知ることができます。更にチャレンジしたい気持ちが芽生え、英検を受験する児童もおり、準一級に合格する児童もいるそうです。
「英語の全ての音が正確に耳から入ってくるのは10歳までと言われています。低学年のうちにレベル別指導を行うのではなく、ネイティブの教員はもちろん、同級生からもたくさんの英語を聞く事で、沢山の音を聞き分けることができ、話す時にも正しい発音で発話ができるように習熟度別でのクラス分けは、あえてしていません」と安達教頭先生はおっしゃいました。
3年生は、ネイティブ教員と日本人専科教員がT.T.(チーム・ティーチング)で授業を行います。文法・リーディング・ライティングなどに関しては日本人の専科教員がフォローすることで、より理解が深まり効果的だそうです。4・5・6年生では、英語専科の日本人教員が指導することで、さらに深く、中学校へ向けて学習が進んでいくそうです。
「本校の英語教育は大変注目されており、その取り組みを見に全国から視察に来られることが多いです。中でも、グローバルな視点と長年に渡って児童の英語教育に情熱を注ぎ、確かな実績を築き上げている英語科の中村直紀先生と反田任先生が在籍しております。豊富な経験を活かし指導しているので、全国の教育関係者からも注目を集めています」と谷口校長先生。 「民間企業であるECCが文部科学省の進める「AIの活用による英語教育強化事業」において取り組みを進め、そのモデル校として本校が指定を受けました。「英語教育×ICT教育という新たな発展に向けて日々前進し続けています」と安達教頭先生。
また、3年生~6年生まで、TOEFL Primary/Junior®テストを全員受験しており、1年間の学習を通して得た自分の到達度を知ることができます。英検とは違って不合格になることがなく、スコアが伸びたことが確認でき、モチベーションアップに繋がっています。併せて外国語の習熟度や運用能力を測る国際的な指標であるCEFRのレベルも知ることができます。更にチャレンジしたい気持ちが芽生え、英検を受験する児童もおり、準一級に合格する児童もいるそうです。


未来を拓く学び!キャリア教育と豊かな体験活動
これからの世の中を生きていくためには、『自分らしさ』を失わないようにしなければなりません。児童たちが将来について考える機会として『自分らしさを見つける!』と題し、様々な企業(トヨタ自動車、関西学院大学、GODAC=国際海洋環境情報センターなど)の方に講義をして頂いています。
「トヨタ自動車の方に来ていただいた時は、車を作るだけではなく、それに携わっている様々な仕事が存在していることなどを教えてもらいました。全ての仕事に共通する大切な力についての話もあり、『順序立てて考えること』、『なぜ?』を追求することは大人になってもたいへん役に立つといった話がありました。講義後に質問コーナーがあるのですが、本校の児童が進んで手を挙げて発言する姿に毎回驚かれています。物事を前向きに捉え、言葉を使って発言をする姿に感心します」と谷口先生はおっしゃいました。
また、子供たちの可能性を引き出す多彩な体験活動も設けられています。人と関わる活動、農業体験、社会見学、宿泊研修など、様々な活動があり、体験を通して自分が好きなこと、得意なことを発見し、自分自身への理解を深めることで、もっと知りたい、誰かに伝えたいという思いが強くなり、学びの意欲が高まります。
「世の中には、本当にたくさんの可能性が広がっています。私達は、児童一人ひとりの心に、夢や希望という名のたくさんの引き出しを作ってあげたいと願っています。保護者の皆様も、お子様が自らの可能性を大きく広げ、未来の輝かしい自分の姿を描けるようにと、心から願っていらっしゃることでしょう。だからこそ、私たちは、児童たちの無限に広がる未来のため、本校で過ごす大切な6年間が、未来への糧となり、児童の将来を照らす一助となれば嬉しいです」と谷口校長先生は締めくくられました。
また、子供たちの可能性を引き出す多彩な体験活動も設けられています。人と関わる活動、農業体験、社会見学、宿泊研修など、様々な活動があり、体験を通して自分が好きなこと、得意なことを発見し、自分自身への理解を深めることで、もっと知りたい、誰かに伝えたいという思いが強くなり、学びの意欲が高まります。
「世の中には、本当にたくさんの可能性が広がっています。私達は、児童一人ひとりの心に、夢や希望という名のたくさんの引き出しを作ってあげたいと願っています。保護者の皆様も、お子様が自らの可能性を大きく広げ、未来の輝かしい自分の姿を描けるようにと、心から願っていらっしゃることでしょう。だからこそ、私たちは、児童たちの無限に広がる未来のため、本校で過ごす大切な6年間が、未来への糧となり、児童の将来を照らす一助となれば嬉しいです」と谷口校長先生は締めくくられました。


まとめ
まず心を惹かれたのは、朝夕のお祈りの時間がある点です。一日の始まりと終わりに心を落ち着かせ、自身を振り返る時間を持つことの重要性は、忙しい日々を送る大人も理解しつつも、なかなか実践できていないのではないでしょうか。賢明学院では、小学生のうちからそうした静かな時間を大切にすることで、豊かな心を育み、落ち着いた気持ちで日々を送れるようになるというお話に、改めて気づかされ、はっとしました。
英語の授業スタイルが、堅苦しいものではなく、ゲームなどを通して楽しく力をつける工夫がされている点も印象的でした。児童が積極的に発言し、コミュニケーションを楽しんでいる様子を聞き、学ぶことへの興味はもちろん、人と繋がるって楽しい! という気持ちを育んでいるのだと感じました。
また、今年度開設された『Futures Labo』は、お仕事図鑑から中学校の情報資料まで、将来を考えるための参考資料が集まる教室とのこと。早い段階から様々な選択肢に触れられる環境は、児童の好奇心を大いに刺激しているようで、休み時間に多くの児童が利用しているという話も納得です。心の落ち着きを育む祈りの時間、自分から学びたくなるような授業、そして将来のことを考えるきっかけがたくさん詰まった賢明学院は、児童たちの成長を優しく応援してくれるような、そんな温かい学校だと感じました。
英語の授業スタイルが、堅苦しいものではなく、ゲームなどを通して楽しく力をつける工夫がされている点も印象的でした。児童が積極的に発言し、コミュニケーションを楽しんでいる様子を聞き、学ぶことへの興味はもちろん、人と繋がるって楽しい! という気持ちを育んでいるのだと感じました。
また、今年度開設された『Futures Labo』は、お仕事図鑑から中学校の情報資料まで、将来を考えるための参考資料が集まる教室とのこと。早い段階から様々な選択肢に触れられる環境は、児童の好奇心を大いに刺激しているようで、休み時間に多くの児童が利用しているという話も納得です。心の落ち着きを育む祈りの時間、自分から学びたくなるような授業、そして将来のことを考えるきっかけがたくさん詰まった賢明学院は、児童たちの成長を優しく応援してくれるような、そんな温かい学校だと感じました。

