四條畷学園小学校
2年生が挑戦するはじめての一泊二日!上級生に見守られながら育つ、安心のフレンドキャンプ
「低学年のうちに、泊まる経験をしてほしい!」 そんな思いから生まれたのが、四條畷学園小学校独自の宿泊行事「フレンドキャンプ」です。実施されるのは2年生。夏休みに入ってすぐの時期に、学校を会場として一泊二日で行われます。低学年で宿泊行事を行う学校は決して多くはない中、今年で2年目を迎えたこの取り組みは、子どもたちの確かな成長と、上級生の頼もしさを感じさせる行事となっています。どんな挑戦なのか、お話を伺いました。
四條畷学園小学校 校長 田中佐知子先生・美術教諭 大森由夏先生 のお話
四條畷学園小学校 校長 田中佐知子先生・美術教諭 大森由夏先生 のお話
美術教諭 大森由夏先生
四條畷学園小学校 校長 田中佐知子先生・美術教諭 大森由夏先生 のお話
慣れ親しんだ「学校」がキャンプ場に
フレンドキャンプ最大の特徴は、慣れ親しんだ学校で宿泊を行うという点にあります。見慣れた校舎、いつも一緒に過ごしているクラスメイトや先生たち。環境が大きく変わらないことで、初めての宿泊でも不安を感じにくく、実際にホームシックになることなく安心してすごすことができています。
体育館には布団が敷き詰められ、男女に分かれて全員が就寝します。ふと目を開けたときに近くに友だちがいる環境と、さらに班を担当する5・6年生もそばで眠っています。その安心感は、2年生にとって大きな心のよりどころとなっています。
田中校長先生は、夜の様子をこう振り返ります。
「1枚の布団に3人くらいがくっついて、ひしめき合って寝ている姿も見られました。何より、児童が安心して静かにぐっすり眠れていたことにホッとしています。」
体育館には布団が敷き詰められ、男女に分かれて全員が就寝します。ふと目を開けたときに近くに友だちがいる環境と、さらに班を担当する5・6年生もそばで眠っています。その安心感は、2年生にとって大きな心のよりどころとなっています。
田中校長先生は、夜の様子をこう振り返ります。
「1枚の布団に3人くらいがくっついて、ひしめき合って寝ている姿も見られました。何より、児童が安心して静かにぐっすり眠れていたことにホッとしています。」
楽しさの中に、学びが詰まったプログラム
フレンドキャンプでは、楽しさと学びが自然に結びつくよう、プログラムには随所に工夫が凝らされています。シャボラーによるシャボン玉ショー、グループで協力して作るアイスキャンディー、学園の温水プールを利用したプール遊びなど、児童の笑顔があふれる場面が多く見られます。
夕食は隣接する食堂で、配膳や片付けも子どもたち自身が行い、日常生活の延長として「自分でやる」経験を積んでいきます。
夜にはキャンプファイヤーが行われ、たいまつを囲みながら歌を歌い、出し物を楽しみます。 2年生向けの内容ではありますが、先生とともにサポートする5・6年生が協力して場をつくりあげ、2年生を見てくれている姿はまさに学園のアットホームな雰囲気が現れています。
夕食は隣接する食堂で、配膳や片付けも子どもたち自身が行い、日常生活の延長として「自分でやる」経験を積んでいきます。
夜にはキャンプファイヤーが行われ、たいまつを囲みながら歌を歌い、出し物を楽しみます。 2年生向けの内容ではありますが、先生とともにサポートする5・6年生が協力して場をつくりあげ、2年生を見てくれている姿はまさに学園のアットホームな雰囲気が現れています。
白熱する『等身大』紙相撲大会
中でも印象的なのが、段ボールで作られた等身大の紙相撲大会です。 約3メートル四方の紙でできた土俵の上で、各グループが制作した紙相撲を使い、トーナメント戦を繰り広げます。
紙相撲は、がっぷり組み合うと簡単には勝負がつきません。時間をかけて押し合い、会場は自然と熱気に包まれていきます。色やデザインをマジックで工夫し、グループのオリジナリティを出しながら仕上げる過程も、協力の大切さを学ぶ時間となっています。
紙相撲は、がっぷり組み合うと簡単には勝負がつきません。時間をかけて押し合い、会場は自然と熱気に包まれていきます。色やデザインをマジックで工夫し、グループのオリジナリティを出しながら仕上げる過程も、協力の大切さを学ぶ時間となっています。
フレンドキャンプを支える、5・6年生の存在
この行事を語るうえで欠かせないのが、5・6年生の存在です。フレンドキャンプは縦割り教育の一環として行われており、補助に入る上級生は、立候補によって決まります。約20名が参加し、各班を2人から3人で担当します。
着替え、食事、グループ活動、就寝準備まで、生活面のサポートはほぼすべて上級生が担います。 企画や出し物は、遊びやレクリエーションを通して協力する楽しさや人との関わり方を体験できる内容となっており、5・6年生には補助だけでなく、班を主導してチームビルディングを行ってもらうようにしています。
総責任者の大森先生はこう語ります。「5・6年生は、本当に頼りがいがあり、いてくれるからこそ成り立っている行事だと痛感しています。少ない人数で多くの2年生を束ねなければならないので、大変な面もありますが普段にも増してしっかりしている姿を見ることができました!」
校長先生も、上級生の変化を実感しています。
「全体を見渡して行動できている5・6年生の姿を見ていると、とても頼もしく感じます。高学年の児童が低学年に対して自然と優しく接することができる背景には、自分たち自身が、これまで上級生に支えてもらった経験があるからではないかと思います。縦割り班で活動する行事は他にもたくさんあります。春の新入生歓迎遠足や、冬のニコニコ遠足といった、1年生から6年生までの縦割り班で登山が行われています。1年生にとっては一人で上り下りするのが難しい山道。上級生が声をかけ、手を引き、励ましながら一緒に登ります。そうした経験を積み重ねる中で、「次は自分たちが支える番だ」という思いが自然と育まれ、今回のフレンドキャンプでも見られる高学年のきめ細やかなサポートも、こうした日常的な縦割り活動の延長線上にあると思います。」
着替え、食事、グループ活動、就寝準備まで、生活面のサポートはほぼすべて上級生が担います。 企画や出し物は、遊びやレクリエーションを通して協力する楽しさや人との関わり方を体験できる内容となっており、5・6年生には補助だけでなく、班を主導してチームビルディングを行ってもらうようにしています。
総責任者の大森先生はこう語ります。「5・6年生は、本当に頼りがいがあり、いてくれるからこそ成り立っている行事だと痛感しています。少ない人数で多くの2年生を束ねなければならないので、大変な面もありますが普段にも増してしっかりしている姿を見ることができました!」
校長先生も、上級生の変化を実感しています。
「全体を見渡して行動できている5・6年生の姿を見ていると、とても頼もしく感じます。高学年の児童が低学年に対して自然と優しく接することができる背景には、自分たち自身が、これまで上級生に支えてもらった経験があるからではないかと思います。縦割り班で活動する行事は他にもたくさんあります。春の新入生歓迎遠足や、冬のニコニコ遠足といった、1年生から6年生までの縦割り班で登山が行われています。1年生にとっては一人で上り下りするのが難しい山道。上級生が声をかけ、手を引き、励ましながら一緒に登ります。そうした経験を積み重ねる中で、「次は自分たちが支える番だ」という思いが自然と育まれ、今回のフレンドキャンプでも見られる高学年のきめ細やかなサポートも、こうした日常的な縦割り活動の延長線上にあると思います。」
なぜ2年生で宿泊行事を行うようになったのか?
フレンドキャンプが企画された背景には、児童たちの成長を見据えた、先生方の思いがあります。これまで宿泊行事は、3年生から実施されていました。幼稚園・保育園での宿泊行事から3年生までの間にブランクがあり、いきなり遠方での長期宿泊となることで、準備面に課題を感じていたそうです。
例えば、着替えやタオル、歯ブラシなどを自分で用意することで、どこに何が入っているのかを把握できるようになります。そうした経験が積み重なることで、宿泊先でも落ち着いて行動でき、次に何をすればよいかを考えながら動けるようになります。3年生からの宿泊行事では、決められた時間の中で行動する場面が多く、先を見通して動く力も求められるようになるため、失敗しても大丈夫な環境で一つひとつ経験を重ねてほしいと先生方は考えています。
「慣れ親しんだ学校で一泊するのは、『練習の場』です。まずは自分の身の回りのことをやってみる、うまくいかなかったら次に生かす。その経験を、2年生のうちにしてほしいと思っています」と田中校長先生はおっしゃいました。
例えば、着替えやタオル、歯ブラシなどを自分で用意することで、どこに何が入っているのかを把握できるようになります。そうした経験が積み重なることで、宿泊先でも落ち着いて行動でき、次に何をすればよいかを考えながら動けるようになります。3年生からの宿泊行事では、決められた時間の中で行動する場面が多く、先を見通して動く力も求められるようになるため、失敗しても大丈夫な環境で一つひとつ経験を重ねてほしいと先生方は考えています。
「慣れ親しんだ学校で一泊するのは、『練習の場』です。まずは自分の身の回りのことをやってみる、うまくいかなかったら次に生かす。その経験を、2年生のうちにしてほしいと思っています」と田中校長先生はおっしゃいました。
安心できる環境だから、挑戦できる
宿泊行事を学校で行うことは、保護者にとってとても安心です。何かあればすぐに迎えに来られる距離であり、外部との接触もなく、教員中心で企画・運営されるため、アットホームな雰囲気の中で過ごすことができます。
「もちろん、準備は簡単ではありませんでした。2年生の着替えに想定以上の時間がかかり、タイムスケジュールを立てる難しさを感じた場面もありましたが、そんな時こそ5・6年生の声かけや、手助けが大きな力となりました」と大森先生はおっしゃいました。
「もちろん、準備は簡単ではありませんでした。2年生の着替えに想定以上の時間がかかり、タイムスケジュールを立てる難しさを感じた場面もありましたが、そんな時こそ5・6年生の声かけや、手助けが大きな力となりました」と大森先生はおっしゃいました。
行事が育てる「社会で生きる力」
行事を通して、普段の授業では見えない子どもたちの姿が浮かび上がります。
田中校長先生は次のように語ります。
「先生の指示がなくても、全体を見て自分がどう動けばいいかを考え、下の学年に声をかけてくれる上級生がいます。社会で生きていくために必要な力が、行事の中でしっかり育っていると感じます。」
フレンドキャンプは、単なる宿泊体験ではなく、安心できる場所での「はじめて」を通して、自立への一歩を踏み出す2年生と、その背中を優しく支える上級生たち。人と関わり、気づき、行動する力が、この一泊二日の中で確かに育まれていると感じました。
「先生の指示がなくても、全体を見て自分がどう動けばいいかを考え、下の学年に声をかけてくれる上級生がいます。社会で生きていくために必要な力が、行事の中でしっかり育っていると感じます。」
フレンドキャンプは、単なる宿泊体験ではなく、安心できる場所での「はじめて」を通して、自立への一歩を踏み出す2年生と、その背中を優しく支える上級生たち。人と関わり、気づき、行動する力が、この一泊二日の中で確かに育まれていると感じました。
まとめ
毎年、ユニークで楽しい行事が積み重ねられている四條畷学園小学校。 近年、生活環境の変化により、放課後に年齢の違う子と関わる機会、地域の方とのふれあいが限られている中で、同校では縦割り教育を通して、そうした経験を学校生活の中で丁寧に育んでいます。上級生が下級生の手を引き、声をかけ、支える。その姿を見て育った子どもたちが、やがて「次は自分たちが」という思いを持ち、責任感を芽生えさせていく。フレンドキャンプで見られる高学年のきめ細やかなサポートも、年間を通して行われている縦割り行事の積み重ねの中で育まれています。
そうした行事の裏には、先生方の地道な準備と試行錯誤があります。体育館で本当に寝泊まりができるのかを、冬の寒い時期に実際に試してみたり、より多くのシャボン玉を1度で作るために先生方が自ら挑戦してみたりと、子どもたちの体験をより良いものにするための工夫が重ねられ、児童と向き合ってくれています。
田中校長先生は、「子どもも大人も、失敗を重ねながら成功へとつなげていく経験を大切にしてほしい」と話されました。 安心できる環境の中で挑戦し、つまずき、学び合う。フレンドキャンプは、そんな四條畷学園小学校の教育姿勢を象徴する行事として、児童たちの心に確かな経験を残していると感じました。
そうした行事の裏には、先生方の地道な準備と試行錯誤があります。体育館で本当に寝泊まりができるのかを、冬の寒い時期に実際に試してみたり、より多くのシャボン玉を1度で作るために先生方が自ら挑戦してみたりと、子どもたちの体験をより良いものにするための工夫が重ねられ、児童と向き合ってくれています。
田中校長先生は、「子どもも大人も、失敗を重ねながら成功へとつなげていく経験を大切にしてほしい」と話されました。 安心できる環境の中で挑戦し、つまずき、学び合う。フレンドキャンプは、そんな四條畷学園小学校の教育姿勢を象徴する行事として、児童たちの心に確かな経験を残していると感じました。








