追手門学院小学校の説明会に参加しました。卒業生の約8割は、中学受験を通して外部の中学校へ進学しており、灘、甲陽、大阪星光学院、清風南海といった難関校への進学実績も多数あります。児童がそれぞれの目標に向かって羽ばたけるよう、小学校でしっかりと基礎を築いています。
公開授業では、児童たちの主体的に学ぶ姿が印象的でした。特に国語の授業では、与えられた題材から即興でスキットを披露するクラスもあり、その柔軟な発想力ととっさの判断力に、思わず笑顔がこぼれました。説明会に参加している年長児童と一緒にタブレットを使って一筆書きの書き方を丁寧に教えてあげる姿も見られ、児童たちの優しさや教え合う姿勢がうかがえました。
井上学校長のご挨拶では、「伝統と革新を融合する追手門未来型教育」についてお話がありました。これは、時代の変化と社会のニーズに合わせて最先端の教育を取り入れつつ、昔ながらの「読み・書き・計算」といった基礎学力と、ICTの活用をバランス良く進める教育です。例えば、授業では黒板とICTを併用し、先生が黒板に書く姿を見て、自ら鉛筆を持って書く、という五感を使った学びも大切にしています。一方で、ICTを効果的に活用することで、より分かりやすく、効率的に学習を進めることも重視しています。アナログとデジタルの良い部分を組み合わせることで、児童たちの学びを最大限に引き出し、より良い授業になるよう日々研究が重ねられています。
追手門学院小学校のもう一つの大きな特徴は、体験学習に力を入れている点です。小学3年生からの宿泊行事をはじめ、林間学舎や臨海学舎、さらには修学旅行が2回実施されるなど、他校にはないプログラムが充実しています。毎年開催される体育大会は、児童、教職員、保護者を含め約3,500名が参加する一大イベントで、まさに「追手門ファミリー」としての一体感を育む場となっています。その他、児童・保護者のための講座や、保護者同士の交流の場も設けられており、お互いにコミュニケーションが取りやすい環境が整っています。
「世界・グローバル・宇宙・人間」をキーワードに掲げる国際教育センターは、設立4年目を迎えました。グローバルリーダーを育てるための取り組みとして、昨年はコロナ禍を経て、12名の児童がアメリカのシリコンバレーにあるスタンフォード大学でSTEAMプログラムに参加しました。10日間の滞在中、大学のSTEAMキャンプでは、引率の先生から離れて児童だけで過ごす時間もあったそうです。参加を終えた児童の表情は、大きな達成感に溢れており、成長した姿が見られたとのことです。また、シリコンバレーで起業された日本人アントレプレナーの田邊さんのラボや、Google本社の見学など、盛りだくさんの内容で、児童たちは世界を肌で感じる貴重な体験をしました。
次回の入試説明会・個別相談会は、7月12日(土)に開催されます。入試内容の詳細や、試験で実際に使用する物品を手に取って体験することができますので、受験をご検討されている方は、この機会にぜひご参加ください。
(編集部 A.M)

