最寄りの『四条畷』駅から徒歩1分の距離で、児童が安心安全に通うことができる四條畷学園小学校。現在、駅直結の連絡通路が建設途中となっており、完成するとさらに便利に通学できるようになります。
授業見学では、児童たちが学習に真剣に取り組む姿が印象的でした。特に音楽室では、楽しそうに歌う児童たちの歌声が響き、見学の保護者が訪れると、元気な挨拶とともに「中へどうぞ!」と温かく招き入れる姿に、学校全体の明るい雰囲気と、児童たちの素直で優しい心が伝わってきました。国語の授業では、教材である『スイミー』で、文中に描写されている生き物が実際にどのようなものなのかをタブレットで写真検索するなど、主体的に学ぶ姿勢が随所に見られました。積極的に先生に質問する児童が多く、先生と児童の距離の近さを感じました。
説明会では、学校が特に力を入れている英語教育についての説明がありました。グローバル化が加速し、外国との繋がりが日常となるこれからの世代の児童たちに、単なる知識としての英語だけでなく、「違いを受け入れる力」「価値観の違いを調整する力」「自分の考え方を伝える力」を育成することに重点を置いています。生成AIでは代替できないような「人と繋がる力」の育成を目指すものであり、将来を見据えた教育方針が明確に示されていました。「使える英語の土台作り」として特に重視されているのは、「間違ってもOK!話してみよう!なんとなく言っていることがわかる、なんとか伝えようと工夫すること」、そして「一人ひとりの『because(なぜなら)』の理由の部分を考えて発言できるようにする」という2点です。1年生から3年生では週1回、ネイティブ講師と日本人教員によるチーム・ティーチングが行われ、加えて週3回の英語モジュール学習でフォニックスを活用した「読む・聞く・話す・書く」の繰り返し学習が行われます。4生から6年生では、15人程度の少人数クラスに分かれ、90分間の「活動科」という科目の中で、より実践的な英語学習が展開されるとのことでした。
また、体験学習の時間を非常に大切にしていることを、5年生の宿泊体験学習を例に説明がありました。「カントリーステイ&ハーベストステイ」と名付けられ、和歌山の南紀熊野地域へ初夏と秋の2回、宿泊体験に出かけるそうです。初夏には田植え、秋には稲刈りを体験し、期間中は民泊で地元の方々と触れ合い、まさに「ほんまもんの田舎体験」ができるとのことです。滞在する家では、茶もみや竹細工での流しそうめん、梅の収穫など、様々な体験を通じて地域の方々と交流を深めることができます。宿泊して終わりではなく、教科横断型学習としての深い意味があります。例えば、川で泥岩を探すことで科学を学び、お米がどのように作られ、販売されているのかを学ぶことで社会の側面を理解します。さらに、宿泊前に事前に手紙を送り、体験後に新聞づくりをして次の学年へ伝えることで国語の力を養うなど、体験を通して多角的に学習を深めることができる、非常にユニークで実践的な取組みであると感じました。
今後の入試スケジュールとして、7月19日(土)に体験授業と説明会が予定されています。また、児童向けの公開行事も多数開催されるとのことなので、受験を検討されているご家庭は、ぜひ一度学校に足を運び、温かい雰囲気に直接触れてみることをお勧めします。
(編集部 A.M)

