近鉄奈良線の「菖蒲池」駅より徒歩すぐの距離にある近畿大学附属小学校の説明会に参加しました。電車で大阪から25~30分、京都からも30分程で通うことができ、児童の6~7割は大阪から通っているそうです。何より、四季を感じる環境の良さに魅力を感じて通ってらっしゃるご家庭が多いとの事です。
伺った日は、とても天気が良く新緑の春。学校に足を踏み入れると、運動場の人工芝の上を楽しそうに体育の授業をしている赤白帽姿の児童がおり、色の調和が美しく映えていました。
卒業生の進路ですが、50%強は中学受験をして灘・東大寺・西大和・大阪星光学院・奈良帝塚山・四天王寺など外部の中学校へ進学し、50%弱は内部進学により近畿大学附属中学校へ進学します。
今年より校長に就任された小野先生からのお話の中で、児童に大切にして欲しいと思っている5つの言葉を紹介されていました。「自分が主役となれる素敵で大好きな学校にする為に、①いいね!(友達の気持ちに共感しよう)、②大丈夫?(友達が困っていたら声をかけてあげよう)、③ありがとう!(何かしてもらった時は、素直に感謝をしよう)、④ごめんね(何か失敗した時は、正直に謝ろう)、⑤やってみよう!(ぜひ何事にも挑戦してみよう)」この言葉は、近畿大学の校訓(人に愛される人、信頼される人、尊敬される人)を基にしているそうです。校長先生は長年こちらの小学校で音楽の先生をされていた経緯もあり、より児童にこの5つの言葉に親しんでもらえるように、「あしたも はれるよ!」という歌を作詞作曲されたそうです!休み時間に児童が口ずさんでいるのが聞こえるそうで、とても素敵な歌でした♪
学習面において、『20年後の未来で活躍する子を育てる』を掲げ、自ら活躍できる力を身に付ける為、従来の『やらされている学習』ではなく、『自分で学びを選択する』主体的な学びになっているか?に焦点を当てて日々授業をされているとのことです。学校見学の際、iPadを使って学んでいる子、ノートやプリントを使って学んでいる子、その時々に応じて学びの方法を選択している子が多数おり、まさに文房具のように、自分が学びやすいと思う方法を選んでいる姿がありました。特に算数の時間に顕著に表れており、紙で学習するか、iPadにするか。一人で取り組むか、友達と取り組むか、先生に聞くかなど、一人ひとりが自分のやりやすいように自己選択・自己決定をして、進度に合わせた個別最適化の授業が行われていました。児童は、友達や先生にわからない所を気軽に聞くことができる環境で、一人ではできないこと、教え合う事でわからない所がわかった!を繰り返すことで、自立した学習方法を確立しているように見受けられました。
また、子育ての目標である『子どもの自立』を促すプログラムが数多く整っています。児童が成長する過程で『頑張る』タイミングがあるので、1年生から宿泊行事を設けています。目標は「自分のことは自分でできるように」。自分の荷物は自分で管理する、靴を揃える、片づけ、就寝準備など、当たり前の事の様に思いますが、自分でできた!という経験を積み重ねることを大切にしているようです。
グローバル教育にも力を入れており、ネイティブ講師が教える英語の時間が週2時間あります。ただ会話をするだけではなく、iPadでプレゼンテーション、動画作成などを通して自己表現することに力を入れています。また、高学年の希望者には、2週間の短期留学(イギリス・オックスフォードの名門ドラゴンスクール)ができる機会があり、小学校では珍しい取り組みがなされています。
今後のスケジュールとして、4月、5月に春の説明会が6回開催されます。5/17(土)・6/28(土)にプレスクール、7/26(土)近小入試ナビとなっておりますので、受験をお考えのご家庭は、ぜひ一度学校に足を運んで体感してみて下さい。
(編集部 A.M)