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大学への進学を見据えた小学校選び Vol.5「成城大学・成蹊大学編」

2023年02月17日

小学校受験をするなら、大学まで内部進学できる一貫校に通わせたいと思う保護者も多いでしょう。そこで、「お受験じょうほう」編集部が大学への進学に着目し、受験校の比較ポイントを解説します。最終回のVol.5は、「成城大学・成蹊大学編」です。

 
■成城大学の場合

成城学園は、幼稚園から大学まで同じキャンパスにあり、学校間の交流も盛んです。内部進学で成城大学へ進む場合、各学部・学科の受け入れ人数枠がありますが、高校の成績や出席状況など、一定の条件を満たせば推薦されます。ただし、成城大学には理系の学部がありません。高2から3コース制となって他大学への受験にも対応しており、難関私大の指定校推薦枠もあります。他大学を受験する場合でも、成城大学への推薦資格を保持したままで受験できるのが大きな魅力です。

■成蹊大学の場合

成城大学と同様に、小・中・高が成蹊大学と同じキャンパスにあります。中学生が大学のゼミや研究室を体験できる、連携プログラムなども実施。高校からは、一定の条件を満たした生徒が志望すれば、学科ごとに定員がありますが成蹊大学へ推薦されます。成績上位者は、内部推薦の権利を保持しながら他大学を受験することも可能です。高校3年次は、成蹊大学への推薦や他大学の受験に向けて、多くの授業が進路別クラスで展開。同じキャンパスに大学があるので、成蹊大学の科目等履修生の制度を活用して、高3の生徒が大学の授業を履修することもできます。

成蹊大学の理工学部は2022年4月に1学科5専攻となり、2024年秋には最先端の研究環境を備えた新棟が完成予定。全学部がワンキャンパスにある強みを生かし、文理融合のコラボ教育などにも力を入れており、理工学部エリアの再開発も注目されています。

成城大学と成蹊大学は、どちらも小・中・高・大が同じキャンパスにあるので、「中学校に進学したら家から遠くなってしまう」などという心配はありません。小学校へ通いやすいエリアに居住地があれば、通学時間の負担がなく高校まで通い続けることができるでしょう。中・高での通学時間は、部活動や塾通いなどにも影響が大きいです。小学校から中学校、高校へ進学する際に、通うキャンパスが変わるかどうかも、受験校選びの比較ポイントとなります。

 
今回で「大学への進学を見据えた小学校選び」のシリーズは最後となりますが、「ここの学校を詳しく知りたい!」などありましたら、サイトの「お問い合わせ」からご連絡いただけると嬉しいです。ここまで読んでくださりありがとうございました!
  
 
今回ご紹介した「成城大学・成蹊大学」の附属小学校

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