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大学への進学を見据えた小学校選び Vol.3「早稲田大学・立教大学・学習院大学編」

2023年01月11日

小学校受験をするなら、大学まで内部進学できる一貫校に通わせたいと思う保護者も多いでしょう。そこで、「お受験じょうほう」編集部が大学への進学に着目し、受験校の比較ポイントを解説します。Vol.2は、「早稲田大学・立教大学・学習院大学編」です。

■早稲田大学の場合

早稲田大学には、2つの附属校と5つの系属校があります。附属校は大学と経営母体が同一法人であり、卒業生は原則として全員同大学へ進学可能です。しかし、附属校には小学校がありません。系属校の経営母体は大学と別法人で、同大学への推薦枠数は、学校ごとに異なります。系属校のうち、小学校は早稲田実業学校初等部のみです。早稲田実業学校の高等部へ進めば、ほとんどの生徒が早稲田大学に推薦で入学することができます。しかし学部・学科は、高等部での成績などで判断され、人気の学部はボーダーラインが高いです。希望の学部・学科に入るためには、定期テストの結果などが重要となります。

■立教大学の場合

学校法人立教学院が設置し、一貫連携教育を行う学校は、立教小学校(池袋)、立教池袋中学校・高等学校、立教新座中学校・高等学校(埼玉県)です。立教小学校から中学校へ進む際は、池袋か新座のどちらを選ぶか希望を出すことができますが、定員を超えた場合は抽選となります。立教池袋、立教新座、どちらの高校からも基準を満たしていれば立教大学へ推薦で進むことが可能です。希望する学部・学科は、成績や卒業論文などにより推薦順位が決められます。女子の場合は、立教学院とは別の法人ですが、系属校の立教女学院小学校(東京都杉並区)から立教大学へ進むルートもあります。現在、立教女学院高等学校から立教大学への推薦枠は151名ですが、2024年度の高3から195名に増える予定です。

■学習院大学の場合

学習院大学の場合は、学習院初等科(新宿区)から、男子は学習院中等科・高等科(豊島区)へ、女子は学習院女子中等科・高等科(新宿区)へと進むことになります。中等科・高等科は、男女別学です。学習院大学への内部進学も、高等科での成績などにより推薦が決まります。各学科の推薦には定員があるものの、近年は希望が通らないことはほとんどないようです。また、学習院大学理学部は、毎年夏休みに初等科高学年の児童を対象に「研究体験」と名付けた実験教室を開催しています。理科好きな子どもにとっては、日頃の授業では扱えない器具などを使える実験ができる体験は、大きな魅力となるかもしれません。大学との連携プログラムなどについても、ぜひ確認しておきましょう。

Vol.4では、「青山学院大学編」をご紹介いたします。

今回ご紹介した「早稲田大学」「立教大学」「学習院大学」の附属・系属小学校

・早稲田実業学校初等部 >詳細はこちら
・立教小学校 >詳細はこちら
・立教女学院小学校 >詳細はこちら
・学習院初等科 >詳細はこちら