今回は「幼児教室の役割」をテーマに、理英会の宮内仁志先生にお話を聞きました。
Q.幼児教室にはいつから通い始めるのがよいですか?
宮内先生:お受験の準備を無理なく進めるには、2年間あるといいですね。子どもの成長を考えたとき、幼児は4歳ぐらいで自立が進みます。「○○ができた!」という達成感や「これ、知ってる!」という喜びなどを持ち始める時期なので、楽しく体験しながら、新しいことをどんどん吸収していきます。小学校受験は10月、11月に実施されるので、年少の秋に通い始めるのが理想的です。
Q.年少から年中までは、どのように学習を進めていくのでしょうか?
宮内先生:当教室では、体験から理解できるように、実験を授業に取り入れています。例えば、「浮く」と「沈む」について学ぶときは、白衣を着た先生が水槽を使って目の前でやって見せるのです。年中のうちに、考えるために必要なことをたくさん見せて体験していきます。そのような体験をたくさんしておくと、年長になっても楽しいと感じられるまま、学習を進めていけます。準備を始めるのが遅くなるほど、学びに向かうスイッチを入れるのが難しくなる傾向がありますね。年長までに考える力をつけておくことが理想的ですが、家庭での教育が自然にできている子は、年長から教室に通い始めても、スムーズに入っていけるケースが多いです。

理英会 宮内仁志先生