取材特集 洗足学園小学校  
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洗足学園小学校

 

洗足学園小学校「道徳教育」

2018年度から道徳は教科として授業が行われるようになりましたが、洗足学園小学校ではこれに先駆けて2016年から独自の取り組みをスタート。教育改善の一環として進めてきた「道徳教育」について先生方や保護者にお話を聞き、2年生の授業を取材しました。

校長 吉田英也先生

洗足学園小学校 校長 吉田英也先生のお話

松原未季先生

洗足学園小学校 松原未季先生のお話

2年生の保護者の方

洗足学園小学校2年生 保護者のお話

道徳の授業を取材しました

洗足学園小学校 校長 吉田英也先生のお話

児童たちの体験に即した「道徳教育」

新学習指導要領で道徳が教科化されると決まった段階で、本校の「道徳教育」をどのような方針で行っていくべきかじっくりと話し合いました。そして2016年の夏、道徳の教材開発にも携わっている千葉大学の土田雄一教授をお招きして道徳の教員研修を実施。土田教授のお話などを参考に、本校の方針が決まりました。教科となった道徳に求められるのは、一人ひとりが自分自身の問題としてとらえて向き合い、「考え、議論する 」授業です。本校では「考え、議論する道徳」をベースに、実際に体験したことやこれから体験することを題材とした授業を展開していくことが重要であると考えました。教科書に載っているストーリーだけでなく、自分たちに起きていることも題材にしていきます。そうすることで、より身近に感じることができ、感じたことが自分のものとして吸収されていくのです。道徳の時間だけでなく、他の教科や学校行事などの具体的な体験に即して、授業を展開していきます。

教員研修後は、9月と12月に全クラスで研究授業を行いました。現在も、教員同士で授業を見学し合い、意見や感想を聞いて次の授業に活かしていくことを続けています。反省点は改善し、独自で作った教材やデータも蓄積。道徳部会の教員が中心になって計画を立てていますが、道徳教育はいろいろなアプローチの仕方があります。昨年は、4年生がパラスポーツの車いすバスケを体験する機会があり、教員からの提案でこの体験も道徳の授業と絡めて行いました。運動会の前に疑似体験する授業を行えば、勝って嬉しいと感じるだけでなく、負けた人の気持ちまで考えられるようになります。このような体験は、低学年のうちからしておくことが重要です。教員たちから様々なアイデアが出ていますが、いずれは子どもたちが自主的にテーマを探して、授業展開できるようになることを期待しています。

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洗足学園小学校 松原未季先生のお話

尊重し合い、認め合うことの大切さ

授業ではいきなり教科書を開くのではなく、できるだけ実体験に基づいた内容から入るようにしています。自分たちが体験したことの方が、児童たちからいろいろな言葉が出てくるからです。学年が上がると次のステップに進むように授業計画されていて、教員たちは各学年で行っている授業内容を共有しています。例えば、低学年では「友達と仲良くする」というテーマが、高学年になると「友達との関係をよりよくする方法」へとステップアップ。役を演じることを通して自分に引きつけて考えられるように、ロールプレイング(役割演技)も取り入れています。教員たちは先行研究や参考文献を調べ、教科書の内容にプラスαしながら授業内容を考えています。過去に行った授業の資料を参考にすることもできますが、そのままでよいとは限りません。当時と状況が変ってきた部分は今の状況に合うように構成しなおすなどして、よいものは引き継ぎ、改善した方がよい部分は変えていきます。

行事と絡めた授業を事前に行うと、その行事の中で変化や成長が見られます。例えば、1年生はスポーツ大会(ドッジボール)の前に、応援するときの声がけについて道徳の授業で取り上げます。「よかったよ!」「あなたのせいでダメだった」など、言われて嬉しい言葉や嫌な気持ちになる言葉を大会前に疑似体験しておくのです。すると大会当日は、嫌な気持ちになる言葉を使わないように、子どもなりに工夫して応援するようになっています。6年生は受験の前に、相手が合格していなかった場合にどんな言葉をかけるか、合否について触れないという選択もあることなどを授業で体験。そのような体験をしておくことで受験に対する不安が軽減されて、安心して当日を迎えられたという児童もいました。 

これらの体験を通して、1年生のときから、「相手の気持ち」と「自分の気持ち」は必ずしも同じではないことや、同じ言葉を言われても気にしない人もいれば、嫌な気持ちになる人がいることを伝えています。そして、低学年は「これはダメ」「これはいい」と分けて考えていきますが、高学年になると「ダメなときもあるけれど、いいときもあるかもしれない」と考えさせる内容に変えていきます。例えば、「今日が誕生日のお母さんと、困っているおばあさん。どちらかにしか果物をあげられないとき、どうしますか?」というように、2つの意見や立場から考えて「揺さぶる」ような題材です。どちらの立場のことも真剣に考えて、「相手の意見もわかるけれど、自分の意見はこうです」という議論が活発に進められます。

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洗足学園小学校2年生 保護者のお話

同級生たちの意見や気持ちを聞くよい機会

授業参観で道徳の授業を見る機会があり、その日のテーマは「素直な心」でした。授業の中で印象的だったのは、友達とケンカをしたという設定で怒る人と謝る人を演じるロールプレイングです。隣同士で役割を決めて演じた後、前に出て演じるペアを選ぶときに、息子が「はい!」と手を挙げたので驚きました。ケンカが起きるような場面でも、息子は自分の気持ちをあまり言わないタイプなのです。そんな息子が、役を通して気持ちを外に出すことができていました。日常生活の中では、子ども同士がケンカをして「ごめんね」と謝っても、お互いがどんな気持ちで怒ったり謝ったのかまでは説明しません。道徳の授業では、ロールプレイングを通して友達がどんな気持ちでどんなことを言うのか知ることができます。最近は家でお姉ちゃんとケンカしたときなども、どうして嫌なのか理由付けをするようになってきました。道徳の授業で経験していることが、そのような変化にもつながってきているように感じています。

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道徳の授業を取材しました

「自分のこと」として考えて発言する体験的な学習

2年生の教室で道徳の授業が始まると、先生は国語の授業について話し始めました。児童たちは国語の授業で、「後ろ跳びが90回できました」などの自分に関する「今週のニュース」を書いて教室の壁に掲示しています。そのニュースに対して、他の児童が「よく頑張ったね」「すごいね」などのコメントを付箋に書いて貼り付けます。先生は児童たちに、嬉しかったコメントと嫌な気持ちになったコメントを聞きました。児童たちは、自分が体験したことを思い出してそれぞれ答えます。嫌な気持ちになったコメントは発表しにくいのではないかと思っていましたが、予想に反して児童たちは活発に発言していました。

続いて、普段の生活の中ではどんな言葉を言われると嬉しくなり、嫌な気持ちになるか、隣同士で話し合います。「おめでとう」「よかったね」「バカ」「は?」など、児童たちが実際に言われた言葉が挙げられました。ここで先生は、「意味がわからない」と言われて嫌な気持ちになった児童もいれば、「そうなんだ」と思っただけの児童もいたことを例に挙げて、同じ言葉でも人によって感じ方が違うことにも触れています。

 

これらの後に、先生は初めて教科書を開くように言いました。児童たちは、相手を温かい気持ちにさせる「ふわふわ言葉」と、相手を傷つけてしまう「ちくちく言葉」について書かれたページを音読。そして副教材のノートに、人に言ってあげたい「ふわふわ言葉」を書いてみます。先生が「どんな言葉を書きましたか?」と聞くと、児童たちは元気に手を挙げて発表しました。

 

授業は佳境に入り、「ふわふわ言葉を使って小さな劇を考えましょう」と先生が言うと、児童たちは大喜び。先生は場所だけ設定して、隣同士(男女のペア)で場面や配役、ストーリーなどのすべてを考えます。どのペアも活発に意見を出し合い、何組かが前に出て演じました。「電車の中」という設定では、「席を譲りましょうか?」とAさんが言うと、高齢者役のBくんが「ありがとうございます」と答えました。先生は、「譲る側もふわふわ言葉を使っていますが、譲られた側も『ありがとう』というふわふわ言葉を使っているので、譲った側も嬉しいね」と解説。「電車の中」という設定だけでも、「地震が起きて不安な人にかける言葉」、「電車が揺れて転んでしまった人にかける言葉」など、児童たちは様々な場面と言葉を思い描いていました。

 

導入からロールプレイングまですべて、「教科書の中」のことではなく、「自分に関係があること」として考えています。最後は、「できるだけ『ちくちく言葉』を減らして『ふわふわ言葉』を増やしていきましょう」という先生の言葉で授業が締めくくられました。

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