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取材特集 帝塚山学院小学校  
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帝塚山学院小学校

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意志の力、情の力、知の力、躯幹の力――4つの力の育成

昨年2016年に創立100周年を迎えた帝塚山学院小学校。同窓生も含め学院を挙げて盛大にお祝いし、歴史ある帝塚山学院の絆を深めました。そして、創立101年目を迎えた今年度、学院の新世紀に向けて新たな一歩を踏み出しました。

帝塚山学院小学校の教育について、学院で長年教鞭をとられ、今年度新校長に就任した神原利浩先生にお話をうかがいました。

■帝塚山学院小学校校長 神原 利浩先生のお話
「力の教育」と「自学主義」
子どもが主体的に学びを進める「探究型学習」
頭と体を動かしながら仲間とともに学ぶ
オリジナルの計算検定と問題集
「I can do it !」の気持ちを育む英語教育
海外ホームステイ、ブリティッシュヒルズ研修
伝統芸能を「本物」から学ぶ
行事も「自学主義」
伝統の読書と日記
気高い人間を育てる
放課後のアフタースクールと土曜スクール
小学校卒業後の進路と2018年度入試
温かい校風のなかで「4つの力」を育てる

帝塚山学院小学校 校長 神原 利浩先生

 

 


「力の教育」と「自学主義」

本校は大正デモクラシーの1917年(大正6年)に創立されました。新しい時代を生きる子どもたちを育てるために学校が掲げた目標は、「意志の力、情の力、知の力、躯幹の力」の育成です。人として欠くことのできない4つの力を養う「力の教育」を、建学の精神に掲げました。

創立時にもう一つ掲げたのが「自学主義」です。「自学」とは、子どもが能動的に学んでいくということ。教師が教え込み、子どもが受け身で“学ばされる”のではなく、“自ら学ぶ”ことを子どもたちに教えたい。それが「自学主義」です。

「力の教育」と「自学主義」は、創立以来変わることはありません。これらは100年経った現代でも、まったく古びません。それどころか、21世紀という新しい時代に求められる新しい教育とぴったりと重なります。

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子どもが主体的に学びを進める「協働学習」

新しい時代に応じた教育として、2012年より「協働学習」を開始しました。子どもが主体となって、友だちと力を合わせて課題に取り組む学習を行います。

たとえば、教員は一つの命題を与えるのみ、あとはすべて子どもたちが考え、解決します。2年生の新学期の生活科の授業では、「新入生への学校案内」という命題を与えました。どうやって1年生に校内をわかってもらうか? グループで取り組みます。

子どもたちは、新入生を連れて校舎を案内するためのルートや、説明のしかたを話し合いました。1年生とペアを組んで案内するので、そのときの言葉かけや、プレゼントなど、すべて自分たちで考えます。教員は子どもたちのようすを見守りました。こうした活動は、本格的な「協働学習」のための練習です。

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頭と体を動かしながら仲間とともに学ぶ

「協働学習」は、中学年から本格的に行います。高学年の社会科では「自動車工場」を命題として、ライン生産方式についてグループで考えさせました。教員は紙で作った自動車の部品を教材として与えます。まず、子どもたちはそれを使って、時間を計りながら1台の自動車を組み立ててみます。次に、自動車を製造するための流れ作業について話し合います。部品を組み立てる順序や流し方などを考え、実際にやってみる。できあがった自動車は、点検係の子どもがチェックし、きちんとできていなければやり直しです。

学習の仕上げに必ず学びを振り返り、自己評価を行います。効率よく車を製造することができたか? うまくできた点や、できなかった点はなにか?……グループで振り返って確認し、評価を共有します。

「協働学習」は、全教員が協力し年月をかけて開発しました。本校では教員の研修に力を入れ、つねに教育の向上を図っています。社会科のほかにも、算数の授業では子どもたちに問題の解き方から考えさせ、言葉で説明し合ったり、国語などでは「命」「平和」といった抽象的な命題を与えてグループで調べ学習をしたり、各教科の学習内容に応じて「協働学習」を取り入れます。中学年以上は全教科合わせて年間時間を行い、子どもたちは生き生きと、意欲的に取り組んでいます。

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オリジナルの計算検定と問題集

思考力や実践力の土台となる基礎学力は重要です。学校独自の指導により確かな基礎学力を身につけさせます。なかでも国語・算数を重視します。算数は、1年生段階から多くの計算問題をこなしていきます。国語では、小学校6年間の新出漢字1006字を5年生までに学びます。高学年の国語の授業は、「文法」「語彙」それぞれオリジナル問題集を用いて教えます。今後は、4年生用の問題集も作成します。

全学年で実施する計算検定も、本校オリジナルの検定試験です。2学期末と3学期末の年2回行います。50問50点満点で45点以上が合格。合格できるまで何度でも挑戦します。学年のレベルを超えて上級をめざす子どもも多くいます。漢字検定も全学年で行います。また、毎日の基礎学習として、全学年で朝の15分間、漢字・計算・読書に取り組みます。

まずは基礎・基本をしっかりと身につけたうえで「協働学習」に取り組まなくてはいけません。特に低学年は基礎学習を中心に教えます。

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「I can do it !」の気持ちを育む英語教育

本校では創立時よりネイティブ教員が英語を教えていました。現在も、時代に応じた英語教育に力を入れています。「I can do it !」の気持ちを育む授業づくりをモットーに、6年間の体系的なカリキュラムを組んでいます。

1年生から、会話と読み書きそれぞれの授業を行います。会話の授業では、子どもたちの知りたい、伝えたいという気持ちを大事に、英語でコミュニケーションをとる楽しさ、喜びを感じられるように進めています。読み書きの授業では、低学年はアルファベットからはじめ、単語の読み書きと発音を学び、中学年からは文章の読み書きに入ります。さらに、高学年は習熟度別クラスで文法の学習に入ります。

高学年のグレード分けは、新学期のテストによって行います。学年を3段階に分けることで、それぞれの目標に向かって取り組むことができます。卒業時までに英検3級取得が目標です。
本校併設中学校では2級取得を目標としているため、中学英語につながるよう指導します。また、高学年は基礎学習として、毎日放課後10分間の英語学習を行います。

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海外ホームステイ、ブリティッシュヒルズ研修

国際交流として、オーストラリアの小学校と相互訪問を行います。本校からの訪問は4年生以上が対象で、9日間ホームステイを体験するとても充実したプログラムです。ホストファミリーとはまるで本当の家族のように仲良くなり、お別れするときは泣いてしまう子どももいます。

さらに今年2017年の春より、福島県のブリティッシュヒルズでの語学研修を開始しました。第1回目は4・5年生27名が参加し、2泊3日で行いました。子どもたちに好評だったので、今後は参加者をもっと増やしていきます。

毎年秋に行う高学年のレシテーションコンテストにも、子どもたちは一生懸命取り組んでいます。本校教員作成のオリジナルストーリーや古典落語の英語版など、ユニークなものをコンテストの課題としています。代表に選ばれた子どもたちは、ジェスチャーを交えて上手に話します。

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伝統芸能を「本物」から学ぶ

英語教育に力を入れる一方、各教科で日本の伝統芸能を学ぶ機会を設けています。5年生の国語では、狂言の名作「附子」などを読み、本校卒業生の能楽師を招いて、子どもたちに実際に能を教えてもらいます。

3年生の図工の授業では、歌舞伎について学びます。歌舞伎役者を招いて話をしてもらい、子どもたちは実際に自分の顔に隈取を描いてみます。

中学年の英語の授業では、落語を学びます。海外を巡業し英語で落語を行い、活躍している落語家がいます。その方を招いて、子どもたちに英語落語を指南してもらいます。どの授業も子どもが本物から学び、実体験することを大切にしています。
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行事も「自学主義」

本校のさまざまな教育に「自学主義」が反映されていますが、行事も「自学主義」の実践の場です。伝統行事の臨海学舎では、山口県萩市の穏やかな海で4〜6年生が5泊6日にわたって遠泳を学びます。子どもたちは頭と体を使って泳ぎ方を体得します。臨海学舎をめざして体育の授業でも水泳指導に力を入れています。

臨海学舎には大学生の本校卒業生も駆けつけ、教員といっしょに子どもを指導します。子どもたちは先生や卒業生から熱い支援を受けながら、友だちとともに挑戦し、自ら学んでいきます。


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伝統の読書と日記

読書指導も伝統です。教員の推薦図書100冊を『帝塚山百撰』として紹介しています。このなかの図書を読んだらスタンプを押し、子どもの読書活動を後押しします。3年生ですべての本を読破する子どももいます。

日記も伝統の教育です。本校では教員が子ども一人ひとりに寄り添うことを大切にします。子どもたちは6年間毎日日記を書き、担任が丁寧に読んでコメントを添えます。また、日記は国語の文章指導にもなります。文章の間違いや誤字をきちんと添削します。日記はまさに6年間の成長の記録であり、小学校の思い出が詰まった宝物となります。卒業生もその後も大切に取ってあると言ってくれています。

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気高い人間を育てる

人間教育として、「気高さ」を大切にしています。そのためにまず、しつけを重視します。全児童が取り組む3つの実践として、あいさつ、靴箱の整理、給食マナーがあります。靴箱には靴のかかとをそろえようと、子どもたちがポスターをつくり、呼びかけます。みんなの靴がきれいにそろっていることの気持ちよさに気づかせたいと思います。

給食マナーとして、箸や茶わんの持ち方、人と小声で話すこと、お片付け、感謝の心などを教えます。また、「舌」の教育として世界の料理や日本の郷土料理など、メニューも豊富です。管理栄養士とシェフが献立を考えて校内で調理し、本格的な料理を提供するのも本校の自慢です。

子どもたちは、学年末に自分が1年間の感謝の気持ちを伝えたい人に向けて「ありがとうカード」をつくります。贈る相手は先生や友だち、給食のおばさん、学校に出入りする靴屋のおばさん……実にいろいろです。このカードは、児童会の子どもたちの発案です。人としての気高さを大切にする人間教育は、子どもに届いていると思います。


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放課後のアフタースクールと土曜スクール

TASC(Tezukayama After School Club:帝塚山放課後クラブ)では、1〜4年生を対象に、18時30分まで預かります。宿題、国語・算数の学習、スポーツ、パソコン、読書など充実したプログラムを用意しています。さらに今年2017年より、「クリエイティブ・クラフト」「漢字・計算」が加わりました。

TSS(Tezukayamagkuin Saturday School)は、本校敷地内で開催する英語教室です。イマージョン・プログラムによる授業を行います。本校児童のほか、外部児童も受け入れます。グレード別・少人数制の約18クラスで、図工やダンス、体育、音楽などの授業を英語で教えます。英語の読み・書きの授業もあります。授業は年間30回、学費は25万円です。京都への遠足などもあり、楽しく有意義に学べると子どもやご家庭に好評です。

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小学校卒業後の進路と2018年度入試

例年、卒業生の約7割が併設中学校に内部進学します。そのほかの児童は外部中学を受験します。併設校として、帝塚山学院中学校高等学校(女子校)、帝塚山学院泉ヶ丘中学校高等学校(共学)、帝塚山学院大学があります。

男子は外部受験した場合は、泉ヶ丘も外部受験することができます。女子は内部進学・外部進学のいずれかを選択します。外部中学として、東大寺、星光、清風南海、清風、明星、同志社香里、四天王寺など難関校へ進学しています。内部進学の児童も高い学力を身につけています。

2018年(平成30年度)の本校入試の内容は、例年と変わりません。ペーパーテスト・口頭試問(面接)・行動観察・給食の4つの分野で試験を行います。本校が最も重視するのは、しつけ面です。なかでも人の話をきちんと聞けること。これは口頭試問だけでなくペーパーテストでも必要となります。基本はご家庭でのしつけが最も大切です。

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温かい校風のなかで「4つの力」を育てる

最後に、私の思い出に残る一人の児童のお話をしましょう。昨年、私は6年生のクラス担任をしました。そのなかのA君は、入学時はほかの子どもよりも幼くて、ひ弱な子でした。給食も好き嫌いが多かった。教員たちはA君に寄り添い、いっしょに歩んできました。
そんなA君は、なんと6年間で筋肉隆々のたくましい子どもに成長していました。水泳が得意で、給食もペロリと平らげてしまいます。 学習についても真面目に集中して取り組めるようになりました。

成長したのは体だけではありません。A君は教室を率先して掃除し、給食の片付けも進んで行います。私は5年間のA君の成長ぶりに、「意志・情・知・躯幹」の4つの力の教育の大切さを改めて思いました。
本校は子ども一人ひとりに寄り添う温かい校風を失うことなく、時代に応じた新しい教育も積極的に取り入れていきます。そして、これからも子どもたちに「4つの力」をしっかりと授けて参ります。

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取材協力
帝塚山学院小学校
〒558-0053  
大阪市住吉区帝塚山中3−10−51 
TEL 06-6672-1151  FAX 06-6672-3290
HP http://www.tezukayama.ac.jp/grade_school/index.html

 

 

   
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