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取材特集 関西大学初等部  
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関西大学初等部

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全国の教育関係者から注目を集める
関西大学初等部の「ミューズ学習」とは

今年開校5年目を迎える関西大学初等部では、学んだことを実際の生活や生き方に活かすことを目指す関西大学の教育理念「学の実化(じつげ)」を基本に、初等部から高等部までの12年間の一貫教育の柱として「思考力育成」を掲げている。

思考力育成のための具体的な取り組みとして、独自に開発した思考スキルを育む「ミューズ学習」というカリキュラムを組み、1年生からスパイラルアップして学習を重ねて行くことで、学習成績の向上にもつながってきているという成果を聞き、詳しいお話を聞かせていただいた。

 激しく変化する時代に対応するための論理的思考力
 考える力の高まりは学習効果にも反映


変化のスピードがどんどん速くなってきているこの時代、どうしてそのような変化が起きているのかを考え、その変化のなかでどのように未来へ進んでいくべきかを選択できる論理的思考力がいま求められている。

6年前に開校準備室が設置されたときに集まった19名の教員たちは、教育の各分野で研究を進めてきた豊富な経験を持つ者ばかり。この多才な教員たちが、先行きの読み難いこれからの時代、何が最も必要とされる力なのかを話し合った結果、「思考力」を同校の教育の柱として推進しようと全員一致で意見がまとまったという。そうして、いま学校が一丸となって取り組んでいるのが、思考スキルを育むための「ミューズ学習」だ。これは関西大学初等部で独自に開発された「考えることを考える」ための時間で、各学年、年に約12時間を使って実施されている。

しかし、考えることを考えるとは、大人でもなかなか難しい課題だ。思考にはいろんな側面があるもので、深く広く、統一性のないものである。これを一体どのように子どもたちに教えているのだろうか。

関西大学初等部では、各教科等で共通して使える思考スキルを「比較する」「分類する」「構造化する」「多面的にみる」「関連づける」「評論する」の6つにしぼり、その習得・活用をめざしている。考える際にツールとして使うのが、ビジネスシーンなどでよく使われるベン図、Xチャート、コンセプトマップ、ボーン図、ピラミッドチャート、PMIシートといった6つの思考スキルに対応したシンキングツールだ。考えるための技法をこの6つに絞り、どんな場合にどのツールを使うと答えが導きやすいのか、さまざまな課題をこなすことで習得し、考えるための引き出しがたくさん作れるようにすることを初等部での重点的な目標としている。

こうした「思考スキル」を身につけることで、一つの課題に向かうためにはさまざまな方法があることを子どもたちに知ってもらうことがこの学習のねらいなのだという。

さらに、この活動に子どもたちが主体的に取り組むためには、到達基準が必要となる。そこで、ルーブリックという具体的な評価基準を設けて、教員が子どもたちと話し合いながら活動の見通しを持たせるようにしている。このルーブリックのお陰で、子どもたちは何をどのように考えたら、考えたということになるのか、課題解決の明確な目標地点を意識して授業に取り組むことができているのだ。

ミューズ学習の授業は思考力の育成について研究してきた担当教員が全ての学年・クラスのミューズ学習に参加し、担任とティーム・ティーチングで実施している。1〜3年生までは6つの思考スキルの使い方を集中して習得させ、意見を述べ合い、考えるプロセスを身につけていく。4年生になると習得した思考スキルを活用して、シンキングツールを選択したり組み合わせたりしながら課題を解決していく。5〜6年生では、課題解決までのプロセス、つまり根拠は何か、自分の思考をしっかりと振り返って見つめ直し、深く考えられているか評価することにも挑戦させている。

例えば、「比較する」思考スキルの学習では、最初はまず見える部分の比較分類をしてみる、次に見えない部分を見つけ出す、見えない物から違いを見つけ出すために必要なことを考える…といった具合に、段階的に教員が上手に子どもたちの考える力を引き出し、興味を持って取り組めるように工夫した授業展開で、ステップアップして比較の概念を体験。これを何度も繰り返し、スパイラルアップして、子どもたちは徐々に考える力を身に付けていくのだ。

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こうして身につけた考える力は、国語や算数・理科・社会などの各教科でも役立てるよう、特に思考力に重点を置いた授業展開をする独自のカリキュラム編成を組んでいる。そこでは、6つの思考スキルを活用することに加え、各教科独自の思考スキルも設定されており、子どもたちは様々な課題解決の場面でこれらの思考スキルを駆使しているという。また、学習における思考の深まりは、全国統一学力テストの成績にもしっかりと結果が出ていて、「比較する」「分析する」「多面的に見る」「関連付ける」「構造化する」「評価する」という力を身につけることが、いかに大切なことかが証明されつつあるのだ。

シンキングツールを使い論理的に課題解決の糸口を見つけ出す手法は、社会に出てからよく研修など学ぶ機会が多いものだが、それを小学生のうちから取り入れ、繰り返し学習を積み重ねていくことで、考えることを考える癖づけをしているのだ。かなり高度な学習方法を実践されていることに、正直なところ驚いた。

開校から5年。学習指導要領が変わり、大学入試も変わっていくなかで、これからの思考力を重視した教育は教育課程における重点課題となっており、同校が初めて取り入れたミューズ学習は文部科学省からも調査官が定期的に視察に来るなど、その学習方法と効果は全国の教育関係者たちからも注目されている。

「学を深め、志高く」とは同校の校訓だが、これは児童だけでなく、教員の教訓でもあるのだという。多面的で論理的な思考を持つ児童と真正面から向き合い、会話を重ね、刺激し合う環境が同校の特徴だ。「ミューズ学習」に代表される同校の思考力育成への取り組みは、これからもますます進化していくことだろう。

明確な答えが見つからない世の中では、マニュアルや教えられた知識だけに頼ることなく、どんな場面でも積極的に自らの考えで答えを導き出す力を持った人材が最も必要とされてくる。同校での12年間で「考える達人」を目指し、学びを深めた子どもたちが、大人になってからどのように社会で活躍していくのか、いまからとても楽しみだと思った。

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