小学校受験の基礎知識  
 
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21世紀社会を生きるために必要な力とは?

小学校への入学を控えるお子さんの10年後、20年後の社会はどのようなものになっているでしょうか。
21世紀はかつてないほど変化の激しい時代といわれています。すでに経済、文化、科学技術などさまざまな分野のグローバル化が進み、それにともない世界規模の人材の流動化も起きています。
今後この動きはさらに拍車がかるでしょう。ことに日本では労働力のボーダーレス化が急速に進み、企業は世界中から人材を集めるようになるとの予測も出されています。

子どもたちの10年後、20年後の社会の姿はだれも見ることはできません。しかし、現在の大人世代が生きる社会とは大きく変わっていることだけは間違いないでしょう。

今、国は教育の目標として、「生きる力」の育成を掲げています。「生きる力」の要素とは、「確かな学力」「豊かな人間性」「健康・体力」――

これら3点は、一見するといつの時代にも求められるものばかりで、特に目新しさが感じられませんが、じつはその中身が昔とは異なるものになっています。
特に「確かな学力」。これについて、基礎的な知識・技術を自ら活用し、自分で課題を見つけ、解決する力。主体的に考え、判断し、表現する力。そして、自ら積極的に学ぶ意欲も「確かな学力」として挙げられています。ひと昔前の知識注入型・暗記中心の学力ではなく、21世紀型の学力であることがわかります。

「豊かな人間性」についても、協調性や思いやりなど人間としての基本的な資質が掲げられていますが、これは国際社会が前提となっており、異文化理解などにつながる資質の育成をめざすものです。これまでにない新しい人間像にもとづいて掲げられているのです。

こうした「生きる力」の育成は中学や高校から始まるのではなく、もちろん小学校に入学したときから始まります。
いま幼稚園や保育園で過ごす年齢のお子さんの、これからの教育について考えるとき、社会状況や国が掲げる教育目標に目配りし、さらに遠い将来に目を向けることが大切なのは言うまでもありません。

変化の激しい社会を力強く豊かに生き抜く資質・能力を養うために、まだ幼いわが子にとってどのような教育環境が大事なのか。――公立小学校にこだわらず、私立小学校も含め広い視野で検討されることをお勧めします。

 

私学の魅力、よさを知ろう

◆学校それぞれの教育方針・目標、校風がある
私立学校は、独自の教育方針や教育目標を掲げています。そこに学校のめざす子ども像が込められています。教育方針の違いが、それぞれの学校のよさであり、個性です。

私立学校では、自分たちの掲げる方針に、強い確信と思い入れを持って教育を行います。伝統校ならばなおさら、代々受け継がれてきた教育方針を大切にしています。その教育方針を守ることで、優秀な子どもを育ててきたからです。
新設校では、これから優秀な子どもを育てていこうという意気込みのもと、自分たちの打ち立てた教育方針を大事にします。

教育方針とならんで私学の特色となっているものが、校風です。私立学校では、校風もそれぞれ。伝統校の校風は一朝一夕でできたものではなく、教員や子ども、そして保護者によって長い歳月をかけて築かれ、揺るぎないものになっています。
こうした校風は、目に見えない教育効果をもたらします。子どもの人間的な資質や価値観などを育むうえで、校風は大きな役割を果たします。家庭だけでは育てられない面も、校風が育ててくれるといえます。

新設校では新しく打ち立てた教育方針のもと、それにふさわしい校風を育もうとします。これは子どもだけでなく、保護者も関係してきます。学校づくりという大きな教育事業に、先生とともに保護者も積極的にかかわることができるのです。その営みのなかで、校風が醸成されていきます。

わが子をこういう子どもに育てたい、こういう人間になってほしい――まず家庭の方針があり、子どもが通う学校がそれと合致しているか。どんな雰囲気の学校がわが子に適しているか。小学校を考えるうえでも、このことにしっかりと目を向けたいものです。

◆一貫教育ならではのよさ
多くの小学校が中学、高校まで、または短大、大学までの一貫教育を行っているのも、私学ならではの特色です。これらの小学校では、上の学校への内部進学制度があり、中学・高校受験、大学受験がない分、ゆとりある学校生活を送ることができます。

といっても、ラクができるということではありません。どの学校も、小学校から高校、大学までの一貫した教育方針にもとづき、受験勉強では得られない資質・能力の育成に力を入れています。

一貫教育を行う学校では、学校間の連携にもとづいた教育が可能なのも大きな特色です。小学校の段階で中学での学びを意識した教育ができます。
たとえば英語は、小学校と中学校で学習内容が大きく異なります。小学校では英語に親しむことが主なねらいですが、中学は文法やライティングなど本格的な学習に入ります。ここに“段差”が生じるわけで、そこにつまずく子どもも出てきます。
一貫校では、小学校からこうした“段差”を埋める教育を行うことができます。英語だけでなく、理科や算数などでも同様です。また、中学・高校間も同じことができます。

このような学習のスムーズな移行ができるのは、小学校と中学校、高校、大学が話し合い、合意を形成しながら、総合的に教育を行うためです。
また、中学校、高校、大学の持つ教育力を小学校に生かすことができ、より質の高い、そして先進的な教育が可能になります。
2010年に開校した関西大学初等部(大阪)では、子どもの思考力を養うための新しい教育法を開発・実践しており、全国から注目を集めています。この教育法は、初等部と系列の中等部・高等部、大学が協力して開発に当たっています。

◆女子校か共学校か選択できる
関西エリアの私立小学校は、多くが共学校ですが、なかには女子校もあります。
大阪エリアでは大阪信愛女学院、聖母被昇天学院。兵庫エリアでは小林聖心女子学院、愛徳学園、神戸海星女子学院、百合学院。

これらの女子校はすべてキリスト教主義の学校で、多くが創立50年を超える歴史を築いています。なかでも小林聖心女子学院、大阪信愛女学院は創立100年超の伝統校。
こうした学校は女子教育の蓄積を生かしながら、キリスト教にもとづく人間教育を行っていることが特色であり、公立学校では得られない教育を受けることができます。

◆小学校卒業後の進路選択肢はいろいろ
小学校卒業後の進路について、すべての子どもが内部進学を希望するわけではありません。外部私立・国立中学受験を志望する子どもなどもいます。近年私立小学校の多くが、一人ひとりの希望に合わせた教育を柔軟に、きめ細かく行っています。

雲雀丘学園小学校(兵庫)では、例年卒業生の約6割が外部の難関私立・国立中学へ進学しており、学校としても授業や特別講習などで受験対策を行っています。過去の卒業生の進学データの蓄積をもとに、志望校選びについてもアドバイスし、合格に向けて後押しします。

はつしば学園小学校(大阪)では、卒業後の進路として3つの継続中学校と、外部中学受験という、多様な選択肢を用意しています。3年生の3学期から受験対策をねらいとした習熟度別授業を開始、内部進学希望者を意識した放課後学習も行います。

こうした中学受験にも対応する小学校には、はじめからそれを期待して入学する子どもももちろん多くいます。また須磨浦小学校(兵庫)のように小学校のみで系列校を持たない学校も難関中学受験に力を入れており、高い実績を持っています。

◆時代の先を見越した教育改革
私立小学校はそれぞれの教育方針・目標を掲げ、大事に守っていることは初めに述べました。これにもとづいて実際に教育が行われるわけですが、教育方針は変わらないけれど、具体的な教育は変わるということを知っておく必要があるでしょう。
私立学校はつねに教育改革を行います。時代の先をにらみながら新しい教育に挑んでいくのが私立学校といえるでしょう。

伝統校も古い教育を営々と行っているのではありません。教育の普遍的な部分は守りながら、時代を先取りした教育も行うから、伝統校として今日まで生き残っているのです。

公立学校ももちろん教育改革を行います。公立の場合、それは文部科学省や各自治体の教育委員会が主導し、市や府県、ひいては全国横並びの改革となるため、どうしてもスピード感に欠けます。

その点、私立は学校自らが主導し決定するため、スピード感ある教育刷新ができ、その内容も思い切った改革が可能です。そして、責任も自分たちで負わなくてはならないため、つねに緊張感と慎重さを持って学校のかじ取りをしなくてはなりません。それが教育の質の維持・向上につながっているといえます。

◆私立校ならではの教育実践力
時代を先取りした教育として、一つ例に挙げておきたいのが、英語教育・国際理解教育です。
文部科学省が小学校での英語教育を必修化したのは2011年度。5・6年生に「外国語活動」が週1時間必修となりました。

私立小学校では、ほとんどが1年生から英語の授業を行っています。英語教育の長い蓄積を持つ学校も多くあります。
時間数は1年生から週1~2時間、または低学年は毎朝15分間の英語学習などを行っています。授業は少人数教育、ネイティブ教員と日本人教員のティームティーチングなど、早期からの英語力強化に取り組んでいます。国際理解教育として海外研修旅行を実施する学校も増えています。

教育法も学校それぞれの創意により、独自色豊かなものになっています。四條畷学園小学校では、英語教育の長年の蓄積をもとに、ユニークで実践的な授業を行っています。ネイティブ教員による長めの英文をどんどん聴き、「分かる言葉」をつなぎ合わせて全体の意味を考える――これを1年生から行います。加えて希望者対象に、英語音韻知覚訓練教室や英会話教室を放課後に実施。

創立時より英語教育に力を入れている小林聖心女子学院小学校では、1年生から週2時間、1クラスを2分割し、ネイティブ教員と日本人教員が交互に授業を担当。中学年以降は音とアルファベット文字の関係が分かるフォニックスも学びながら、リーディングにも入っていきます。系列高校で受け入れている留学生との交流も多く行い、小学生が日本文化を紹介するワークショップなどを開きます。

はつしば学園小学校では「はつしば学園小学校PLSシステム」による英語教育を展開しています。全学年で週2時間英語を設置し、反復学習によって進むスパイラル方式で英会話、リーディング、ライティングを学んでいきます。国際交流も兼ねて海外校とビデオレターなどのやりとりをするなかで、教科書では学べない英語にも触れていきます。

関西大学初等部では、低学年は毎朝ネイティブ教員による15分間の学習を行います。中学年は英語が週3時間。高学年は週4時間となり、中学生用の教科書を使います。英検指導も初等部卒業までに4級を取得することを目標として指導。

こうした実践的な英語教育により、小学校6年間で多くの子どもが聞く力を中心として、話す力も身につけることができます。さらに読み書きする力といった、中学で必要となる学習にも入っています。

英語教育だけでなく、理科教育、各教科と連携して行う図書館教育、読書指導、調べ学習など、それぞれの学校が教育力を発揮して指導しています。

◆放課後預かり教室も充実
両親共働きという時代のニーズに合わせて、放課後預かり教室も私立小学校に広がっています。
宿題のサポートをしたり、読書して過ごしたりするほか、校内で塾や習い事もできる学校もあります。

四條畷学園小学校では課外教室として、放課後に算数国語教室やそろばん教室、体操教室、ストリートダンス教室、音楽教室など14におよぶ教室を展開しています。

小林聖心女子学院小学校では、低学年を対象にした放課後預かり教室「マイヤークラブ」を実施。お祈りや宿題、本の読み聞かせ、外遊びなど、自然豊かなキャンパスも利用して楽しい放課後活動を行っています。

こうした預かり教室は基本的に費用がかかりますが、外部の塾や習い事に比べ低額で、利用しやすくなっています。

◆生涯の友、生涯の恩師に出会える場
私立学校のよさは、学習など目に見えるところだけでなく、目に見えない部分にもたくさんあるから、ぜひそこも見ようとしてほしい――ある伝統校の先生はそう言います。

目に見えない部分のよさの最たるものは、生涯の友、生涯の恩師と出会えることではないでしょうか。
小学校の6年間、また中高6年間の計12年間、加えて大学4年間、ともに学校生活を送るなかで友情を深めることができます。

小学校から高校までの12年をともに過ごす間に、ほとんどが顔見知りになり、また先生も全校児童・生徒の顔を覚えます。私立学校では教員のメンバーも大きく変わることなく、小学校の先生は教え子が中学、高校へ進んでも、ずっとその成長を見守ってくれます。

同級生、先輩、後輩……横のつながり、縦のつながり、そして恩師とのつながり。それは学校を卒業してからもずっと続きます。母校を愛する気持ちが、みんなの心を結び付けます。
やがて社会人となり、家庭を持ち……年齢を重ねるほど、校友のありがたみ、喜びを味わうことになるでしょう。

 

私立受験、これだけはおさえよう!

◆入試スケジュール、受験料
主なスケジュールは以下の通りです。
面接 9月半ばから開始。
考査 10月1日より開始。(京都のみ、10月25日開始。一部の学校は除く)

面接は考査より先に実施、同時に実施、考査の後に実施など学校によります。また入試を前期、後期など複数回行う学校もあります。

受験料は10,000円~20,000円です。

◆入試内容
面接 多くが親子面接を実施。保護者のみの面接を実施する学校もあります。
子どもへの質問は、名前や誕生日、幼稚園名、幼稚園でのお友だちの名前、友だちとけんかしたときはどうするか、家でのお手伝い、お母さんの料理で好きなもの、休みの日の過ごし方……など。

保護者への質問は、志望動機、家庭の教育方針、子どもの性格について、子育てで気をつけていること、しつけについて、なぜ私学に入学させたいのか、家庭での話題、子どもがいちばん関心のあることは何か、子どもにどのような父親(母親)と思われているか……など。

考査 大きく分けて行動観察、ペーパーテスト、個別テストがあります。
行動観察はグループで行うことが多く、遊びやゲームを通してコミュニケーション力や協調性を、絵画や工作など課題制作を通して創造性や表現力を、ボール投げやけんけん、なわとび、かけっこなどの活動を通して体力・運動能力を、生活課題を通して生活習慣・生活知識、巧緻性などを調べます。たとえば、ハンカチの使い方、洋服たたみ、箸の使い方、ひも結びなど、広く生活に関する課題が出されます。

ペーパーテストでは、主に数量、図形、記憶(お話を聞いて内容を記憶し、質問に答える)、常識(季節、植物、野菜、虫、果物、年中行事などに関する常識問題)、推理思考(対象図形、重ね図形など)の分野から出題されます。また電車マナーなどもペーパーで出題する学校があります。

個別テストでは、子どもと試験管の1対1または1対2などにより、口頭試問的なテストを行います。絵を見てお話をつくったり感想を述べたりする、おはじきなど具体物を使って数量の問題に答える、ランチョンマットに食器を並べる、洋服を風呂敷に包むなど、知識、生活常識、巧緻性などを調べます。

◆初年度学費
学校により開きがあり、初年度合計学費*70万円台~100万円台に集中しています。70万円以下の学校もあります。入学金は10万円~40万円程度、年間授業料は30万円~60万円程度となっています。寄付金は任意で、取っていない学校も多数あります。

*受験料、入学金、授業料、施設設備費、教育充実費、PTA会費、冷暖房費等。

 
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